現地3月5日、間もなく開幕するマスターズ1000大会「BNPパリバ・オープン」(3月8日~19日/アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート)の主催側が、大会公式ツイッター(@BNPPARIBASOPEN)を更新。同大会にエントリーしていた世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)の欠場を正式に発表した。
米当局が入国要件によほどの変更を加えないかぎり、ジョコビッチは同月22日から開幕する「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ハードコート/ATP1000)の出場も難しい状況となった。
新型コロナウイルスワクチンを接種していない世界王者のジョコビッチは、各種海外メディアで2年連続となる春の米国シリーズ欠場を余儀なくされる可能性が高いと報じられていた。その事態を避けるべく、35歳のレジェンドはワクチン接種を義務付けている米当局に対して例外的な入国許可を求めるための申請を行なっていた。
こうしたジョコビッチの動きに対して、USTA(全米テニス協会)と全米オープンはSNSを通じて「ノバク・ジョコビッチは、私たちのスポーツがこれまで見た中で最も偉大なチャンピオンの1人です。USTAと全米オープンは、ノバク選手の入国申請が成功し、インディアンウェルズとマイアミで再び活躍する姿をファンの皆様にお見せできることを期待しています」との援護ともとれるメッセージを発信していた。
だが3月4日には、フロリダ州の上院議員であるリック・スコット氏が、自身の公式ツイッター(@SenRickScott)で「アメリカ合衆国国土安全保障省が、ジョコビッチのワクチン接種免除申請を却下し、来週のカリフォルニア(インディアンウェルズ)とマイアミ・オープンに出場する資格を失った」と報告。そのため同選手の米国マスターズ出場は絶望的な状況となっていた。
そしてついにインディアンウェルズの主催側も、このほど更新した大会公式ツイッターで「世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチは、2023年のBNPパリバ・オープンを欠場することになりました。これにより、代わりにニコロズ・バシラシビリ(ジョージア/世界ランク118位)が出場します」と発表。「プレーしたいという気持ちは強い」と語っていたテニス界のスーパースターの願いは今年も届かなかったようだ。
ジョコビッチ本人はかねてから「アメリカがだめなら、(その後それ以外の国で開催される)クレーコートの大会に出るほかない」と今春の北米シリーズの出場を半分諦めるかのような発言をしていたが…それでも今回下された決定には複雑な思いを抱いていることだろう。
文●中村光佑
【PHOTO】ジョコビッチはじめ、全豪オープン2023で熱戦を繰り広げた男子選手たちの厳選写真!
米当局が入国要件によほどの変更を加えないかぎり、ジョコビッチは同月22日から開幕する「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ハードコート/ATP1000)の出場も難しい状況となった。
新型コロナウイルスワクチンを接種していない世界王者のジョコビッチは、各種海外メディアで2年連続となる春の米国シリーズ欠場を余儀なくされる可能性が高いと報じられていた。その事態を避けるべく、35歳のレジェンドはワクチン接種を義務付けている米当局に対して例外的な入国許可を求めるための申請を行なっていた。
こうしたジョコビッチの動きに対して、USTA(全米テニス協会)と全米オープンはSNSを通じて「ノバク・ジョコビッチは、私たちのスポーツがこれまで見た中で最も偉大なチャンピオンの1人です。USTAと全米オープンは、ノバク選手の入国申請が成功し、インディアンウェルズとマイアミで再び活躍する姿をファンの皆様にお見せできることを期待しています」との援護ともとれるメッセージを発信していた。
だが3月4日には、フロリダ州の上院議員であるリック・スコット氏が、自身の公式ツイッター(@SenRickScott)で「アメリカ合衆国国土安全保障省が、ジョコビッチのワクチン接種免除申請を却下し、来週のカリフォルニア(インディアンウェルズ)とマイアミ・オープンに出場する資格を失った」と報告。そのため同選手の米国マスターズ出場は絶望的な状況となっていた。
そしてついにインディアンウェルズの主催側も、このほど更新した大会公式ツイッターで「世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチは、2023年のBNPパリバ・オープンを欠場することになりました。これにより、代わりにニコロズ・バシラシビリ(ジョージア/世界ランク118位)が出場します」と発表。「プレーしたいという気持ちは強い」と語っていたテニス界のスーパースターの願いは今年も届かなかったようだ。
ジョコビッチ本人はかねてから「アメリカがだめなら、(その後それ以外の国で開催される)クレーコートの大会に出るほかない」と今春の北米シリーズの出場を半分諦めるかのような発言をしていたが…それでも今回下された決定には複雑な思いを抱いていることだろう。
文●中村光佑
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