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海外テニス

コーチのイバニセビッチがジョコビッチの今後について語る「マイアミがだめなら、全仏オープンに照準を合わせる」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.03.13

2019年からタッグを組んでいるジョコビッチ(左)とコーチのイバニセビッチ氏(右)。(C)Getty Images

2019年からタッグを組んでいるジョコビッチ(左)とコーチのイバニセビッチ氏(右)。(C)Getty Images

 男子テニス世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、新型コロナウイルスのワクチン未接種のためアメリカへの入国が不許可となり、現在開催されているマスターズ1000大会「BNPパリバ・オープン」(3月8日~19日/アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート)の2年連続欠場を余儀なくされた。

 さらに22日から開幕する「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ハードコート/ATP1000)の出場も難しくなっている。

 こうした状況を受けてコーチを務めるゴラン・イバニセビッチ氏(クロアチア)は、米専門メディア『Tennis Majors』のインタビューに登場し、クレーコートシーズンを含めた今後の見通しについて次のように語った。

「彼(ジョコビッチ)はマイアミでプレーすることを強く望んでいる。我々は(マイアミ・オープン出場を)諦めていない」と語り、「もし入国が許可されれば、彼にとってもテニス界にとっても素晴らしいことになる。最も重要なのは、すぐに入国の可否が判明して今後の計画を立てられるようにすることだ」と言う。

 一方でその先に待ち構えるクレーコートシーズンへの準備については、「もし、彼が精神的な準備ができていて、オーストラリア(全豪オープン)でプレーした時のようにファイター・モードであれば、何でも可能だ」と自信を覗かせる。
 
 さらに、ジョコビッチが全仏オープン(5月28日~6月11日/フランス・パリ/クレーコート)でタイトルを狙うための条件として「最も重要なことは、健康でいること、身体的にとても良い準備をすることが必要だ」と語る。

 そのためにもクレーコートシーズンに向けては、「全仏オープンに照準を合わせ、そこで全力を尽くす準備が必要だ。彼にはそれができる。ラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク9位)がプレーできる限り彼は優勝候補だが、ジョコビッチだって心身ともに準備が整えば誰にでも勝つことができるはずだ」と力を込める。

 また、クレーコートシリーズでのライバルについては、「何よりもまず、カルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク2位)だ。それから、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同14位)は昨年、ケガをするまでは素晴らしいプレーをしていた。2021年の全仏ファイナリストであるステファノス・チチパス(ギリシャ/同3位)もいる。成功を強く望んでいて、勝てると信じている選手たちがたくさんいるんだ」と警戒感を示した。

 仮にジョコビッチの米入国が再び認められずマイアミ・オープンにも出場できない場合、次戦はクレーコートが舞台となる「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(4月9日~16日/モナコ・モンテカルロ)となることが予想される。

構成●スマッシュ編集部

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