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国内テニス

【全国選抜高校テニス大会】男子個人戦のチャンピオンは柳川の武⽅駿哉!相生学院の⼭本夏⽣に大逆転で勝利<SMASH>

前道右京(スマッシュ編集部)

2023.03.27

男子個人戦の頂点へ登り詰めた武⽅駿哉(写真左)。要所で勝負強さを見せ(右上)、⼭本夏⽣との激戦を制した(右下)。写真:前道右京(スマッシュ編集部)

男子個人戦の頂点へ登り詰めた武⽅駿哉(写真左)。要所で勝負強さを見せ(右上)、⼭本夏⽣との激戦を制した(右下)。写真:前道右京(スマッシュ編集部)

 硬式テニスの高校生“日本一”を決める、大正製薬リポビタン「第45回全国選抜高校テニス大会」(団体戦3月21日~25日、個人戦3月22日~26日/福岡県福岡市、博多の森テニス競技場・福岡県春日市、春日公園テニスコート/砂入り人工芝)は26日、男子個人戦の決勝を実施。武⽅駿哉(柳川・2年)が⼭本夏⽣(相生学院・2年)を2-6、7-5、6-4で下し、優勝を飾った。 

 団体戦に出場している各校のナンバー1選手は今大会、自校の団体戦終了後から個人戦に出場するため、25日の団体戦決勝に出場した山本と本山知苑(四日市工)が準決勝から登場した。 

 午前に行なわれた準決勝では、武方が本⼭知苑(四日市工・2年)に3-6、6-3、6-2の逆転勝利を収め、決勝に進出。一方、山本は川上慶槇(大分舞鶴・2年)を6-2、6-3のストレートで退け、決勝に向けて弾みをつけていた。 

 そして迎えた決勝戦、先に試合の主導権を握ったのは山本だった。第1セット、強烈なサービスとストロークを軸にプレーする山本は、サーブ&ボレーやドロップショットを随所で織り交ぜ、6-2で先行する。 

 続く第2セットも山本が流れを相手に渡さず、5-2と優勝に王手をかけた。しかし、この崖っぷちから武方がスピンの効いたストロークとカウンターショットで応酬を始めると、驚異の粘りで5ゲームを連取し、1セットオールとする。 
 
 勝負のファイナルセットは、山本が4-1と先にリードを奪う。しかしまた、武方が粘りのテニスを展開し、5ゲームを連取すると、大逆転勝ちで全国優勝を果たした。優勝後のインタビューでは次のように激戦を振り返っている。 

「勝つことができて素直にうれしい。2-6、2-5と苦しい状況だったが、今自分のできることを精一杯、相手よりも一本多く返す気持ちでプレーしました」

 今後の目標については、「来年は高3で最後の年になるので、インターハイ、全日本のタイトルを狙っていきたい。他人よりも努力して、もっと強くなっていきたい」と意気込みを語った。

 なお、見事な逆転勝利で優勝した武⽅には、9月に行なわれる全米オープンジュニア予選のワイルドカード(出場権)が与えられる。準備を万全にして世界のテニスにチャレンジしてきてほしい。 

【第45回全国選抜高校テニス大会】 
◆男子個人戦決勝結果 
武⽅駿哉(柳川・2年) 2-6 7-5 6-4 ⼭本夏⽣(相生学院・2年) 

◆男子個人戦準決勝結果 
⼭本夏⽣(相生学院・2年) 6-2 6-3 川上慶槇(大分舞鶴・2年) 
武⽅駿哉(柳川・2年) 3-6 6-3 6-2 本⼭知苑(四日市工・2年) 

取材・文●前道右京(スマッシュ編集部) 

【PHOTO】全国選抜高校テニス大会・個人戦フォトギャラリー

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