国内開催のITF(国際テニス連盟)ツアーがたけなわだ。新型コロナ感染拡大が一段落し、今シーズンは多くの大会が再開あるいは新設された。女子の「亜細亜大学国際オープン」「甲府国際オープン」、男子の「筑波大学MEIKEIオープン」に続き、今週は男女共催の「かしわ国際オープン」(賞金総額各25,000ドル)が吉田記念テニス研修センター(柏市)で行なわれている。
国内トップ選手が多数参戦するなか、目を引くのがプロ1年生たちの奮闘だ。柏の女子では、この春に慶應義塾大学を卒業した佐藤南帆が予選を突破し、4月5日の本戦1回戦では元全日本チャンピオンの大前綾希子を逆転で破った。
男子では早稲田大学卒業の白石光と、近畿大学卒業の田口涼太郎が揃って予選を突破。白石は本戦1回戦で羽澤慎治にフルセットで勝ち、4月6日に行なわれた2回戦では第6シードの守屋宏紀に快勝している。
そして注目は、先頃17歳でプロ転向した大器、石井さやかだ。予選を勝ち上がり、本戦は1回戦で敗れたものの、世界ランク312位のオーストラリア選手とフルセットの熱戦を演じて、ポテンシャルの高さを感じさせた。ちなみに石井は前週の甲府でも予選をクリアし、本戦2回戦進出と気を吐いている。
女子のITFツアーは今年、伊達公子氏らが主宰するJWT50が6つの15,000ドル大会を新設するなどして、一気に拡充された。今週の柏の後は、大阪靭で2大会、福井、岐阜、博多、久留米、軽井沢、東京有明、柏、川口と組まれ、13週連続でITFツアーが行なわれる“春の一大シリーズ”となっている。
13週のうち10週は15,000~25,000ドル大会で、下部ツアーの中でも低いカテゴリーに位置し、まだポイントがあまりない若手にとっては世界に出ていく足掛かりとなるステージだ。それに国内でチャレンジできる意味は大きい。
若手プロや学生、ジュニアは積極的に出場し、ポイント獲得につなげてほしいところ。今回の柏では16歳の齋藤咲良が予選から出場し、第1シードの華谷和生を破って本戦入り。本戦1回戦でも荒川晴菜を下して存在感を示している。
これらのITF大会は、観戦料が無料か安価なものが多い。ファンもぜひ会場に足を運び、日本の未来を担う卵たちを後押ししてほしい。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】春のITFシリーズの一つ「2023筑波大学MEIKEIオープン」の決勝スナップ集
国内トップ選手が多数参戦するなか、目を引くのがプロ1年生たちの奮闘だ。柏の女子では、この春に慶應義塾大学を卒業した佐藤南帆が予選を突破し、4月5日の本戦1回戦では元全日本チャンピオンの大前綾希子を逆転で破った。
男子では早稲田大学卒業の白石光と、近畿大学卒業の田口涼太郎が揃って予選を突破。白石は本戦1回戦で羽澤慎治にフルセットで勝ち、4月6日に行なわれた2回戦では第6シードの守屋宏紀に快勝している。
そして注目は、先頃17歳でプロ転向した大器、石井さやかだ。予選を勝ち上がり、本戦は1回戦で敗れたものの、世界ランク312位のオーストラリア選手とフルセットの熱戦を演じて、ポテンシャルの高さを感じさせた。ちなみに石井は前週の甲府でも予選をクリアし、本戦2回戦進出と気を吐いている。
女子のITFツアーは今年、伊達公子氏らが主宰するJWT50が6つの15,000ドル大会を新設するなどして、一気に拡充された。今週の柏の後は、大阪靭で2大会、福井、岐阜、博多、久留米、軽井沢、東京有明、柏、川口と組まれ、13週連続でITFツアーが行なわれる“春の一大シリーズ”となっている。
13週のうち10週は15,000~25,000ドル大会で、下部ツアーの中でも低いカテゴリーに位置し、まだポイントがあまりない若手にとっては世界に出ていく足掛かりとなるステージだ。それに国内でチャレンジできる意味は大きい。
若手プロや学生、ジュニアは積極的に出場し、ポイント獲得につなげてほしいところ。今回の柏では16歳の齋藤咲良が予選から出場し、第1シードの華谷和生を破って本戦入り。本戦1回戦でも荒川晴菜を下して存在感を示している。
これらのITF大会は、観戦料が無料か安価なものが多い。ファンもぜひ会場に足を運び、日本の未来を担う卵たちを後押ししてほしい。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】春のITFシリーズの一つ「2023筑波大学MEIKEIオープン」の決勝スナップ集