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「35歳になって精神的に難しい」元世界9位フォニーニが不調シーズンの胸中を明かす「勝利は再び訪れると信じている」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.04.06

不調続きのフォニーニは、「エストリル・オープン」でも2回戦敗退と厳しい結果になってしまった。(C)Getty Images

 2011年の全仏オープンでベスト8に進出し、男子テニスツアーでも通算9度の優勝を誇る元世界ランク9位のファビオ・フォニーニ(現世界ランク97位/イタリア)が、現在開催中の「エストリル・オープン」(4月3日~9日/ポルトガル・エストリル/ATP250/クレーコート)の試合後のインタビューに登場。その中でなかなか調子が上がらない現状を踏まえ、クレーコートシーズンに向けて意気込みを語った。

 今年の1月から3月にかけて不調続きのフォニーニは、8試合中1勝しか挙げることができていない。その1勝を挙げた試合は、トマス・バリオス(同184位/チリ)を下した「リオ・オープン」(ATP500)の1回戦だった。また、昨年9月の「全米オープン」以降、トップ50のプレーヤーを相手に勝利を挙げておらず、2009年4月以来、トップ100から脱落する危険性が出てきている。

 今週からヨーロッパのクレーコートシーズンが幕を開け、フォニーニは「エストリル・オープン」に出場。1回戦をアレッサンドロ・ジャンネッシ(同224位/イタリア)にストレートで勝利。しかし現地4月6日に行なわれた2回戦では、クレー巧者のマルコ・チェッキナート(同96位/イタリア)に6-4、3-6、3-6のフルセットの末に敗退を喫している。
 
 こうした結果を踏まえ、試合後のインタビューに応じたフォニーニは、「35歳になって精神的に難しくなっているんだ」とコメント。「気分が乗らない日もある。それは人生のサイクルの一部であって、受け入れなければならない。しかし、良いプレーができていると感じる時もあるし、勝利は再び訪れると信じている」と続け、今後の意気込みを次のように語った。

「ここから全仏オープンまでは、楽しく、より良いプレーをしたいと思う。今の僕のランキングはとても低いけど、良い日には誰にでも勝てるということはわかっている」

 不調を脱し切れていないフォニーニだが、得意のクレーコートシーズンで再び調子を取り戻して、迫力のあるプレーが見られることに期待したい。

構成●スマッシュ編集部

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