アメリカの有力誌『TIME』が2023年の「世界で最も影響力のある100人」を発表。その１人に女子テニス世界ランキング１位のイガ・シフィオンテク（ポーランド／21歳）が選ばれた。テニス選手では男女を通じてただ１人の選出となっている。

「世界で最も影響力のある100人」は『TIME』が2004年から毎年発表している恒例の企画。今年は日本の岸田文雄首相も選ばれ話題となった。「アーティスト」「イノベーター」「タイタン」「リーダー」「アイコン」「パイオニア」の６つのカテゴリーがあり、シフィオンテクはイノベーター（革新者）での選出となっている。

　シフィオンテクは昨シーズン、2000年以降で女子選手史上最多となる公式戦37連勝をマーク。最高峰のグランドスラム（四大大会）でも２度の優勝（全仏オープンと全米オープン）を果たし、ランキング１位に就いただけでなく“絶対女王”と呼ばれるまでの地位を築いた。またオフコートではウクライナ支援の活動に注力するなど、多方面で“革新的”な存在となっている。
  『TIME』は今回のシフィオンテクの選出について、アルペンスキーの女王ミカエラ・シフリンによる選評を紹介。そこにはこう綴られている。

「自分のプレーを向上させるために絶え間なく努力する。自分を支えてくれた人たちに敬意を表し、自分自身のスキルや仕事を否定しない。彼女はメンタルヘルスを提唱し、故郷を守るために戦うウクライナ人をサポートしてきた。アスリートとして、そして何より人間として、彼女は誰もが見習うべき自信を体現している」

　なお今年の100人にはシフィオンテクの他に、シフリン、リオネル・メッシ（サッカー）、キリアン・エムバペ（サッカー）、ブリトニー・グライナー（バスケットボール）、パトリック・マホームズ（アメリカンフットボール）らのアスリートが選ばれている。また最近のテニス選手では日本の大坂なおみが2019年～21年まで３年連続で選出された。

構成●スマッシュ編集部

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