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【女子テニスBJK杯/第5日】日本が中国を破ってグループ1位通過! 杉山愛監督も「次へのチャレンジが楽しみ」と満足げ<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.04.16

中国戦を制した日本代表チーム。(左から)杉山愛監督、穂積絵莉、坂詰姫野、内島萌夏、本玉真唯、青山修子。写真提供:日本テニス協会広報部

 女子テニスの国別対抗戦「2023ビリー・ジーン・キング・カップ」(BJK杯)のアジア/オセアニア(AO)・グループ1部は、4月15日に5日目を迎え、ウズベキスタン・タシケントのオリンピックテニススクール(ハードコート)で熱戦が繰り広げられた。

 杉山愛新監督率いる日本は中国と対戦して2-0で勝利。昨年に続き5戦全勝で優勝を飾り、グループ1位通過でプレーオフへ出場を決めた。

 AOグループ1部は、日本、中国、インド、韓国、タイ、ウズベキスタンの6か国で構成され、4月15日まで5日間にわたりシングルス2試合&ダブルス1試合の総当たり戦を戦う。その上位2か国が11月に行なわれるプレーオフ(2024年のファイナルズ予選出場権を懸けた戦い)の切符を手にし、下位2か国はAOグループ2部に回る。

 昨年のプレーオフでウクライナに敗れた日本は、今年から杉山監督が就任し、今回の初陣を迎えた。杉山監督が選んだ日本代表メンバーは、内島萌夏(世界ランクS144位、D128位)、本玉真唯(S179位、D237位)、坂詰姫野(S216位、D504位)、穂積絵莉(S573位、D57位)、青山修子(D18位)の5名。中国戦にはシングルスに本玉と坂詰、ダブルスに青山/穂積を起用した。
 
 まず、ウズベキスタンとのデビュー戦で白星を挙げた坂詰がS2として登場。ジアン・シンユー(ランクなし)との対戦は、第1セットを4-6で落とす厳しい展開となる。しかし第2セットを6-4で奪い返し、イーブンに戻すと、流れをつかんだ坂詰はファイナルセットで一気に5-0と大量リード。そのまま6-1で逆転勝利を収めた。

 雨の影響で中断があった第2戦は、S1として本玉が登場。今大会4戦とも全てストレート勝利を収めている本玉は、この日のジェン・ウーシュアン(ランクなし)戦でも強さを示す。立ち上がりはお互い譲らず展開となったが、第12ゲームで値千金のブレークに成功し、第1セットを7-5で物にする。第2セットも安定したプレーで主導権を握り、6-2で勝利。日本代表チームのグループ1部優勝を決めた。

 また、第3戦を控えていた青山修子/穂積絵莉とジアン・シンユー/ジェン・ウーシュアンは打ち切りとなり、試合は行なわれなかった。

 日本の杉山監督は11月のプレーオフに向け「ここから自分自身もサポートしていきたいですし、さらに力をつけたみんながチームとして集まった時に、さらに力強いチームになっていると思うので、次へのチャレンジが楽しみになりました」と意気込みを語った。

【3日目の日本対ウズベキスタンの結果】
[第1試合]○坂詰姫野 4-6 6-4 6-1 ジアン・シンユー×
[第2試合]○本玉真唯 7-5 6-2 ジェン・ウーシュアン×
[第3試合]青山修子/穂積絵莉 打ち切り ジアン・シンユー/ジェン・ウーシュアン

構成●スマッシュ編集部

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