女子テニスダブルス世界２位で、現在開催中の国別対抗戦「2023ビリー・ジーン・キング・カップ」に出場しているバルボラ・クレイチコワ（チェコ）が、WTAのロッカールームに漂う異質な緊張感について語っている。

　ウクライナのテニス専門メディア『BTU』のインタビューに応じたクレイチコワによると、ここ最近のロッカールームでは、選手にとってストレスフルな状況が続いているという。そしてそれは、ロシアによるウクライナ侵攻が大きく影響しているようだ。

「戦争に対して特定のスタンスを持つ一部のロシア人選手が、緊張感を生み出しているように感じる。彼女たちは公の場ではとても話せないようなことをロッカールームで話していて、私はできるだけ彼女たちを避けるようにしています」
  　具体的にどのような話をしているのかまでは言及していないが、クレイチコワの言葉から察するに、親ロシア的な発言をすることでウクライナ侵攻に反対する選手たちへ不快感を与えているようだ。

　また、ロシアやベラルーシといった侵攻国が、2024年のパリ五輪に参加することについて見解を求められたクレイチコワは、「彼らはオリンピックにふさわしくない」と非難。

「オリンピックは常に友情と平和の祭典でした。もし他国に対して攻撃的な行為を繰り返している国があるならば、明らかにこの理念に反するものです」として、反対の意思を示している。

構成●スマッシュ編集部