男子テニスツアー「バルセロナ・オープン」(4月17日~23日/スペイン・バルセロナ/クレーコート/ATP500)は、現地4月23日にシングルス決勝を実施。地元勢で前回王者のカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク2位)が、第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同5位)を6-3、6-4のストレートで下し、大会2連覇を果たした。
クレーシーズン初戦としてエントリーしていた先週の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000)を「左手の外傷性関節炎と背筋の違和感」を理由に欠場した19歳のアルカラス。ケガの状態が心配されていた中で、予定通り出場を果たした今回のバルセロナでは初戦(2回戦)から持ち前の力強いテニスで順調に勝ち上がり、準決勝でも第12シードのダニエル・エバンス(イギリス/26位)にストレートで完勝。1セットも落とすことなく2年連続の決勝へと駒を進めていた。
この日の決勝でもアルカラスの勢いが衰えることはなかった。立ち上がりから強烈なショットや得意のドロップショット、粘り強いディフェンスを駆使して主導権を確保し、試合を通して計3度のブレークに成功。1時間20分の快勝劇で優勝を手にした。
試合後のオンコートインタビューで開口一番「信じられないよ」とコメントした男子テニス界のニューヒーローは、支えてくれている人々への感謝の言葉を交えて以下のように喜びをあらわにした。
「このようなエネルギーを感じながら、バルセロナで家族や友人、そしてほとんど全てのチームメンバーが見ている中でトロフィーを掲げるためにプレーをした。このレベルでプレーし、彼らの前でトロフィーを掲げることは、僕にとって良い気分だ」
チチパス戦の直前にアルカラスは「チームメンバーとリラックスをしてプレーをしようと話した」という。続けて今回の決勝に臨むうえで大切にした心構えについて次のように明かした。
「タフな場面で自分のプレーをしたいと思うようにする。リラックスしていることは、僕にとって最も重要なことだ。ミスも何もかも忘れて、コート上で自分らしくいること。僕を見ている人たちのことは考えず、自分自身やコート、ラケット、そして決勝のことだけを考えるようにした」
早くも今季3度目のツアータイトルを獲得したアルカラス。休む間もなくディフェンディングチャンピオンとして参戦する今週開催のマスターズ1000大会「マドリード・オープン」(4月26日~5月7日/スペイン・マドリード/クレーコート)でもタイトル防衛に期待したい。
文●中村光佑
【連続写真】動かされても力強く返球したアルカラスのフォアハンド「30コマの超連続写真」
クレーシーズン初戦としてエントリーしていた先週の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000)を「左手の外傷性関節炎と背筋の違和感」を理由に欠場した19歳のアルカラス。ケガの状態が心配されていた中で、予定通り出場を果たした今回のバルセロナでは初戦(2回戦)から持ち前の力強いテニスで順調に勝ち上がり、準決勝でも第12シードのダニエル・エバンス(イギリス/26位)にストレートで完勝。1セットも落とすことなく2年連続の決勝へと駒を進めていた。
この日の決勝でもアルカラスの勢いが衰えることはなかった。立ち上がりから強烈なショットや得意のドロップショット、粘り強いディフェンスを駆使して主導権を確保し、試合を通して計3度のブレークに成功。1時間20分の快勝劇で優勝を手にした。
試合後のオンコートインタビューで開口一番「信じられないよ」とコメントした男子テニス界のニューヒーローは、支えてくれている人々への感謝の言葉を交えて以下のように喜びをあらわにした。
「このようなエネルギーを感じながら、バルセロナで家族や友人、そしてほとんど全てのチームメンバーが見ている中でトロフィーを掲げるためにプレーをした。このレベルでプレーし、彼らの前でトロフィーを掲げることは、僕にとって良い気分だ」
チチパス戦の直前にアルカラスは「チームメンバーとリラックスをしてプレーをしようと話した」という。続けて今回の決勝に臨むうえで大切にした心構えについて次のように明かした。
「タフな場面で自分のプレーをしたいと思うようにする。リラックスしていることは、僕にとって最も重要なことだ。ミスも何もかも忘れて、コート上で自分らしくいること。僕を見ている人たちのことは考えず、自分自身やコート、ラケット、そして決勝のことだけを考えるようにした」
早くも今季3度目のツアータイトルを獲得したアルカラス。休む間もなくディフェンディングチャンピオンとして参戦する今週開催のマスターズ1000大会「マドリード・オープン」(4月26日~5月7日/スペイン・マドリード/クレーコート)でもタイトル防衛に期待したい。
文●中村光佑
【連続写真】動かされても力強く返球したアルカラスのフォアハンド「30コマの超連続写真」