現在開催中の男子テニスツアーのマスターズ1000大会「マイアミ・オープン」(3月22日~4月2日/アメリカ・マイアミ/ハードコート)は現地3月31日にシングルス準決勝を実施。第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク1位/19歳)が、第10シードのヤニック・シナー(イタリア/同11位/21歳)に7-6(4)、4-6、2-6の逆転で敗退し、2年連続の決勝進出とはならなかった。
前週の「BNPパリバ・オープン」で優勝を果たし、世界1位へ返り咲いたばかりのアルカラス。今大会の準々決勝では、第9シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/同10位)にストレート勝利を収め、BNPパリバ・オープンとの連続優勝「サンシャイン・ダブル」達成に向けて弾みをつけていた。
準決勝で顔を合わせたのは、同じく新世代として将来を嘱望されているシナーだ。過去の対戦成績はアルカラスから3勝2敗と拮抗しており、前週の準決勝では、アルカラスが7-6(4)、6-3のストレート勝利。それから約2週間が経ち、今回も注目の対決カードとしてファンからも注目が集めていた。
まず、第1セットの第4ゲームでブレ―クを許したアルカラスは、1-4とリードされるが、第7ゲームで長いラリーの応酬を制してブレークバック。5-5から互いにサービスゲームをキープすることができず、タイブレークにもつれ込むと、最後はワイドに切れるサービスエースを決め、1セットアップとする。
続く第2セットは、両者譲らず4-4となるが、アルカラスが第9ゲームをラブゲームでブレークされ、1セットオールに。勝負の第3セットでは、体力的に苦しくなったアルカラスがシナーの反撃を受け、サービスゲームを2度破られる。最後はシナーの突き刺すようなフォアがクロスへ決まってゲームセット。3時間1分の激戦に終止符が打たれた。
試合後、ATP(男子プロテニス協会)は公式サイトに、アルカラスの次のようなコメントを掲載している。
「第2セットでブレークしていれば、サービング・フォー・ザ・マッチにするチャンスもあったが、本当にシナーとの試合はいつも厳しいものになる。言葉にするのは難しいが、互いにとって素晴らしい試合だったと思う。
世界ランク1位から陥落したこと、『サンシャイン・ダブル』を逃したことについては考えていない。もちろん残念なことだが、それをつかむにはもっと多くの年月がかかるだろう。
ヤニック(・シナー)と対戦すると、観客に何か違うものを感じる。この試合がとても素晴らしいから、世界中の人がこの試合を見ているのだろうと思う」
一方、アルカラスに勝利したシナーは、「アグレッシブなテニスをしようとしたんだけど、今日は僕の思い通りになったからとてもうれしい」と試合内容を回顧。現地4月1日に行なわれる決勝では、準決勝でカレン・ハチャノフ(ロシア/世界16位)を7-6(5)、3-6、6-3で下した第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア/同5位)と対戦する。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】史上最年少の1位となった19歳アルカラスの全米オープン2022優勝までの激闘の記録
前週の「BNPパリバ・オープン」で優勝を果たし、世界1位へ返り咲いたばかりのアルカラス。今大会の準々決勝では、第9シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/同10位)にストレート勝利を収め、BNPパリバ・オープンとの連続優勝「サンシャイン・ダブル」達成に向けて弾みをつけていた。
準決勝で顔を合わせたのは、同じく新世代として将来を嘱望されているシナーだ。過去の対戦成績はアルカラスから3勝2敗と拮抗しており、前週の準決勝では、アルカラスが7-6(4)、6-3のストレート勝利。それから約2週間が経ち、今回も注目の対決カードとしてファンからも注目が集めていた。
まず、第1セットの第4ゲームでブレ―クを許したアルカラスは、1-4とリードされるが、第7ゲームで長いラリーの応酬を制してブレークバック。5-5から互いにサービスゲームをキープすることができず、タイブレークにもつれ込むと、最後はワイドに切れるサービスエースを決め、1セットアップとする。
続く第2セットは、両者譲らず4-4となるが、アルカラスが第9ゲームをラブゲームでブレークされ、1セットオールに。勝負の第3セットでは、体力的に苦しくなったアルカラスがシナーの反撃を受け、サービスゲームを2度破られる。最後はシナーの突き刺すようなフォアがクロスへ決まってゲームセット。3時間1分の激戦に終止符が打たれた。
試合後、ATP(男子プロテニス協会)は公式サイトに、アルカラスの次のようなコメントを掲載している。
「第2セットでブレークしていれば、サービング・フォー・ザ・マッチにするチャンスもあったが、本当にシナーとの試合はいつも厳しいものになる。言葉にするのは難しいが、互いにとって素晴らしい試合だったと思う。
世界ランク1位から陥落したこと、『サンシャイン・ダブル』を逃したことについては考えていない。もちろん残念なことだが、それをつかむにはもっと多くの年月がかかるだろう。
ヤニック(・シナー)と対戦すると、観客に何か違うものを感じる。この試合がとても素晴らしいから、世界中の人がこの試合を見ているのだろうと思う」
一方、アルカラスに勝利したシナーは、「アグレッシブなテニスをしようとしたんだけど、今日は僕の思い通りになったからとてもうれしい」と試合内容を回顧。現地4月1日に行なわれる決勝では、準決勝でカレン・ハチャノフ(ロシア/世界16位)を7-6(5)、3-6、6-3で下した第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア/同5位)と対戦する。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】史上最年少の1位となった19歳アルカラスの全米オープン2022優勝までの激闘の記録