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大会欠場が続くナダルの現状についてコーチのモヤ氏が語る「彼なら苦境からの抜け道を見つけられるだろう」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.05.03

最近はSNSにクレーコートでの練習姿を見せているナダル(左)。コーチのモヤ氏(右)も期待をにじませている(C)Getty Images

 男子テニスの元世界ランク1位、ラファエル・ナダル(スペイン/現世界ランク14位)のコーチを務めるカルロス・モヤ氏(スペイン/元世界ランク1位)が、スペインのラジオ番組『RTVE』のインタビューに登場。度重なるケガで大会欠場が続いているナダルの現状について語った。

 36歳のナダルは、今年1月の四大大会「全豪オープン」2回戦で左股関節を負傷して以降、ツアー大会ではプレーしていない。3月下旬に更新された世界ランキングでは、約18年もの間守ってきたトップ10の座からも陥落した。

 ヨーロッパのクレーコートシーズンに入ってからは、先月の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000)と「バルセロナ・オープン」(ATP500)を欠場。そして、現在開催中の「マドリード・オープン」(4月26日~5月7日/スペイン・マドリード/ATP1000)も出場辞退を余儀なくされた。

 しかし、4月25日と28日に更新した自身のSNSでは、ラファエル・ナダル・アカデミーのクレーコートで力いっぱいストロークを打つ写真が投稿された。全仏オープンの前哨戦「イタリア国際」(5月10日~21日/イタリア・ローマ/クレーコート/ATP1000)に出場するかは定かではないが、復帰が近づいていることは間違いないだろう。
 
 徐々に回復に向かっているナダルに対して、コーチを務めるモヤ氏は、復活への期待をにじませているようだ。今回、スペインのラジオ番組『RTVE』でインタビューに応じた同氏は、ナダルの現状について次のようにコメントした。

「まだ彼(ナダル)がクレーコートシーズンにデビューできないのは、少し悲しい。彼は、つらい思いをしているが、我々は励まし、いつも前向きに考えている」

 また、「ナダルが調子を取り戻すために多くの試合を必要とするというのは、都市伝説のようなものだ。ケガから復帰した時は、いつも良い結果を出してきた」と続けると、「彼は自信を持ち続けているし、彼なら苦境からの抜け道を見つけられるだろう」と期待を込めた。

 これまでも数々のケガを乗り越え、その度に復活を遂げてきたナダル。全仏オープンで体調が万全でない可能性はあるが、果たしてどうなるか。クレーコートでの力強いカムバックに期待したい。

構成●スマッシュ編集部

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