テニス四大大会の一つである「全仏オープン」(フランス・パリ/クレーコート)が5月28日(日)に開幕するが、それに先立ち男女シングルスの組み合わせが現地25日に発表。男子はカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランキング1位)、女子はイガ・シフィオンテク(ポーランド/同1位)が第1シードとなった。
通算14勝を誇る“赤土の王様”と呼ばれるラファエル・ナダル(スペイン)の負傷欠場が決まった今大会で、アルカラスはその正当後継者として注目の存在。全仏の前哨戦となる「バルセロナ」と「マドリード」の2大会で優勝するなど結果も出している。頂点にたどり着くには7連勝しなければならないが、その第1歩となる1回戦では予選勝ち上がり選手と対戦する。
第2シードはダニール・メドベージェフ(ロシア/同2位)。日頃から「クレーコートは苦手」と口にしていたが、21日に行なわれた「イタリア国際」(イタリア・ローマ)の決勝では自身初となるクレーで優勝トロフィーを掲げた。このことは大きな自信となったはずだ。
そして無視できない存在が四大大会通算22勝を誇り、全仏では過去2勝しているノバク・ジョコビッチ(セルビア/同3位)。前哨戦では右ヒジの状態が良くなかったため結果を残せなかったものの、ビッグゲームにピークを合わせる術は熟知している。今大会では第3シードに入り、順当に勝ち上がればアルカラスと準決勝で対戦する可能性がある。
この他、昨年大会準優勝のキャスパー・ルード(ノルウェー/同4位)が第4シード。1年で40位から6位まで順位を上げてきた20歳の新星ホルガー・ルネ(デンマーク)は第6シードに入った。ともに決勝まで勝ち上がればアルカラスと対戦する可能性がある。
一方、今大会をディフェンディングチャンピオンとして迎えるシフィオンテク。4月の「シュツットガルト」(ドイツ)で優勝すると、続く「マドリード」では準優勝するなどクレーで結果を出している。連勝街道をばく進していた昨年の勢いまでは届いていないが、それでも現在の女子テニス界では間違いなく最強レベルにある存在だ。大会連覇と3度目の優勝を狙う女王は「大好きな大会、わくわくする」と開幕を待ちわびる。
そんなシフィオンテクの天敵ともいえるのが、昨年のウインブルドン覇者で今大会では第4シードに入るエレナ・ルバキナ(カザフスタン/同4位)。女王とは今季すでに3度対戦しているが全て勝利している(途中棄権1つ含む)。順当に勝ち上がれば準決勝でシフィオンテクと対戦する可能性がある。
第2シードには今年の全豪オープンを制したアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/同2位)が入る。フォームの改良によってプレーが安定したことでトーナメントの最後まで戦い続ける力をつけ、前哨戦の「マドリード」決勝ではシフィオンテクを破って戴冠を果たしている。それだけに今大会での勝ち上がりに多くのファンが注目するはずだ。
昨年大会決勝でシフィオンテクに敗れて準優勝に終わった19歳のココ・ガウフ(アメリカ/同6位)は第6シードとなり準々決勝で女王と、2021年大会覇者バルボラ・クレイチコワ(チェコ/同13位)は第13シードに入り、こちらはベスト16でシフィオンテクとぶつかる可能性がある。
果たして今年の全仏オープンは私たちにどんな戦いを見せてくれるのか。大会は5月28日に開幕して6月11日まで2週間にわたり行なわれる。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】アルカラスやシフィオンテクらトップ選手のなかなか見られない練習風景
通算14勝を誇る“赤土の王様”と呼ばれるラファエル・ナダル(スペイン)の負傷欠場が決まった今大会で、アルカラスはその正当後継者として注目の存在。全仏の前哨戦となる「バルセロナ」と「マドリード」の2大会で優勝するなど結果も出している。頂点にたどり着くには7連勝しなければならないが、その第1歩となる1回戦では予選勝ち上がり選手と対戦する。
第2シードはダニール・メドベージェフ(ロシア/同2位)。日頃から「クレーコートは苦手」と口にしていたが、21日に行なわれた「イタリア国際」(イタリア・ローマ)の決勝では自身初となるクレーで優勝トロフィーを掲げた。このことは大きな自信となったはずだ。
そして無視できない存在が四大大会通算22勝を誇り、全仏では過去2勝しているノバク・ジョコビッチ(セルビア/同3位)。前哨戦では右ヒジの状態が良くなかったため結果を残せなかったものの、ビッグゲームにピークを合わせる術は熟知している。今大会では第3シードに入り、順当に勝ち上がればアルカラスと準決勝で対戦する可能性がある。
この他、昨年大会準優勝のキャスパー・ルード(ノルウェー/同4位)が第4シード。1年で40位から6位まで順位を上げてきた20歳の新星ホルガー・ルネ(デンマーク)は第6シードに入った。ともに決勝まで勝ち上がればアルカラスと対戦する可能性がある。
一方、今大会をディフェンディングチャンピオンとして迎えるシフィオンテク。4月の「シュツットガルト」(ドイツ)で優勝すると、続く「マドリード」では準優勝するなどクレーで結果を出している。連勝街道をばく進していた昨年の勢いまでは届いていないが、それでも現在の女子テニス界では間違いなく最強レベルにある存在だ。大会連覇と3度目の優勝を狙う女王は「大好きな大会、わくわくする」と開幕を待ちわびる。
そんなシフィオンテクの天敵ともいえるのが、昨年のウインブルドン覇者で今大会では第4シードに入るエレナ・ルバキナ(カザフスタン/同4位)。女王とは今季すでに3度対戦しているが全て勝利している(途中棄権1つ含む)。順当に勝ち上がれば準決勝でシフィオンテクと対戦する可能性がある。
第2シードには今年の全豪オープンを制したアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/同2位)が入る。フォームの改良によってプレーが安定したことでトーナメントの最後まで戦い続ける力をつけ、前哨戦の「マドリード」決勝ではシフィオンテクを破って戴冠を果たしている。それだけに今大会での勝ち上がりに多くのファンが注目するはずだ。
昨年大会決勝でシフィオンテクに敗れて準優勝に終わった19歳のココ・ガウフ(アメリカ/同6位)は第6シードとなり準々決勝で女王と、2021年大会覇者バルボラ・クレイチコワ(チェコ/同13位)は第13シードに入り、こちらはベスト16でシフィオンテクとぶつかる可能性がある。
果たして今年の全仏オープンは私たちにどんな戦いを見せてくれるのか。大会は5月28日に開幕して6月11日まで2週間にわたり行なわれる。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】アルカラスやシフィオンテクらトップ選手のなかなか見られない練習風景