思いもよらない失格処分で騒動の渦中にいる日本人プレーヤーに、同僚たちから激励のエールが続々と寄せられているようだ。
テニスの四大大会のひとつ、「全仏オープン」は現地7日、混合ダブルス準決勝が行なわれ、加藤未唯/ティム・プッツ(ドイツ)組が、アルディラ・スチアディ(インドネシア)/マトヴェ・ミデルクープ(オランダ)組に7-5、6-0でストレート勝ち。加藤は自身初の決勝進出を果たした。
現地4日の女子ダブルス3回戦でボールガールにボールをぶつけてしまい、失格を言い渡され無念の涙を流した加藤。それだけでなく、賞金とポイントまで没収され精神的にもどん底に叩き落とされた。だが、28歳はなんとか気持ちを切り替え、翌日の混合ダブルス準々決勝に臨み、見事勝利を収めた。
セミファイナルも加藤は強気の攻めが冴え、第1セットの第1ゲームではブレークポイントを握ると、最後はボレーを決めてブレークに成功。その後も優位に試合を進め、女子ダブルスでコンビを組んだスチアディ組を破り、ファイナル進出を決めた。
全仏オープン混合ダブルスは、前回大会で優勝した柴原瑛菜/ウェスリー・クールホフ(オランダ)に続き、日本選手が2年連続決勝に進出した。いまだ加藤の失格処分を巡る波紋が広がるなか、スペインのニュースメディア『Clarin』によると、複数のテニスプレーヤーたちから大会関係者へ憤りの声が続々と上がっているという。
まず、2008年北京大会から3大会連続五輪に出場したアリーゼ・コルネ(フランス)は「クレイジーな決断」と失格を下した主審と追加制裁の決定を猛批判。「多くの選手が(対戦相手を除いて)あなたを応援しているわ」と加藤への支持を表明している。2016年の全米・全豪男子ダブルスで優勝し、混合ダブルスでも両大会を制しているダブルスのスペシャリスト、ブルーノ・ソアレス(ブラジル)は「ミユ、残念な出来事だったね」と心情を思いやるメッセージを送った。
ほかにも、元ダブルス世界1位で全豪オープンやホップマンカップのCEOも務めたポール・マクナミー(オーストラリア)氏は、「カトウが謝ることは何もない。あなたが勝ち進むチャンスを奪われてしまったことが、とても悲しい」と加藤を援護した。
一方、失格を主張したマリー・ボウズコワ(チェコ)/サラ・ソリベストルモ(スペイン)組は、多方面から痛烈なバッシングを受けているようだ。ボウズコワは、「誰にとっても悪い状況だ」と非難が集中していると訴えているが、「しかし、これはルールに則ったことだと思います。彼らにとってはとても残念なことだけど…それは審判が決めることだから」と、決して自分たちは悪いことをしていないと述べている。
はたして、この騒動の決着は如何に――。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】加藤未唯の球がボールガールの頭部を直撃…対戦ペアの抗議もあって失格処分となる一部始終
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テニスの四大大会のひとつ、「全仏オープン」は現地7日、混合ダブルス準決勝が行なわれ、加藤未唯/ティム・プッツ(ドイツ)組が、アルディラ・スチアディ(インドネシア)/マトヴェ・ミデルクープ(オランダ)組に7-5、6-0でストレート勝ち。加藤は自身初の決勝進出を果たした。
現地4日の女子ダブルス3回戦でボールガールにボールをぶつけてしまい、失格を言い渡され無念の涙を流した加藤。それだけでなく、賞金とポイントまで没収され精神的にもどん底に叩き落とされた。だが、28歳はなんとか気持ちを切り替え、翌日の混合ダブルス準々決勝に臨み、見事勝利を収めた。
セミファイナルも加藤は強気の攻めが冴え、第1セットの第1ゲームではブレークポイントを握ると、最後はボレーを決めてブレークに成功。その後も優位に試合を進め、女子ダブルスでコンビを組んだスチアディ組を破り、ファイナル進出を決めた。
全仏オープン混合ダブルスは、前回大会で優勝した柴原瑛菜/ウェスリー・クールホフ(オランダ)に続き、日本選手が2年連続決勝に進出した。いまだ加藤の失格処分を巡る波紋が広がるなか、スペインのニュースメディア『Clarin』によると、複数のテニスプレーヤーたちから大会関係者へ憤りの声が続々と上がっているという。
まず、2008年北京大会から3大会連続五輪に出場したアリーゼ・コルネ(フランス)は「クレイジーな決断」と失格を下した主審と追加制裁の決定を猛批判。「多くの選手が(対戦相手を除いて)あなたを応援しているわ」と加藤への支持を表明している。2016年の全米・全豪男子ダブルスで優勝し、混合ダブルスでも両大会を制しているダブルスのスペシャリスト、ブルーノ・ソアレス(ブラジル)は「ミユ、残念な出来事だったね」と心情を思いやるメッセージを送った。
ほかにも、元ダブルス世界1位で全豪オープンやホップマンカップのCEOも務めたポール・マクナミー(オーストラリア)氏は、「カトウが謝ることは何もない。あなたが勝ち進むチャンスを奪われてしまったことが、とても悲しい」と加藤を援護した。
一方、失格を主張したマリー・ボウズコワ(チェコ)/サラ・ソリベストルモ(スペイン)組は、多方面から痛烈なバッシングを受けているようだ。ボウズコワは、「誰にとっても悪い状況だ」と非難が集中していると訴えているが、「しかし、これはルールに則ったことだと思います。彼らにとってはとても残念なことだけど…それは審判が決めることだから」と、決して自分たちは悪いことをしていないと述べている。
はたして、この騒動の決着は如何に――。
構成●THE DIGEST編集部
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