専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

「ボールはビデオで見る2倍の強さ」全仏OP、加藤未唯の失格を対戦相手が正当化。母国メディアに自身の言い分をぶちまける

THE DIGEST編集部

2023.06.07

ダブルスで加藤組に勝利した対戦相手のシルベストルモ。しかし、そのやり方に批判が高まっている。(C) Getty Images

ダブルスで加藤組に勝利した対戦相手のシルベストルモ。しかし、そのやり方に批判が高まっている。(C) Getty Images

 テニスの四大大会「全仏オープン」の女子ダブルス3回戦で、第16シードの加藤未唯/アルディラ・スチアディ(日本/インドネシア)が失格となった騒動が波紋を広げている。

 マリー・ボウズコワ/サラ・ソリベストルモ(チェコ/スペイン)と対戦した加藤/スチアディ。問題のシーンは第2セット途中に起きた。スチアディがリターンをミスした直後に、加藤が落ちていたボールを相手側コートへ軽く打ち込んだところ、それがボールガールの頭部に直撃してしまったのだ。

 ボールガールの涙は止まらず、アレクサンドル・ジュジュ主審は加藤に警告を言い渡したが、対戦ペアが「ボールガールは泣いている。彼女は血を流している」などと異議を唱えると、スーパーバイザー(レフェリー)は当初の警告を覆し、加藤/スチアディに失格処分を下した。この一連の出来事にテニス界からは、加藤を擁護する声が続々と上がり、逆に失格処分を促すような対応をしたボウズコワ/ソリベストルモに批判が集中している。
 
 そうしたなか、スペイン・メディア『マルカ』が自国選手のソリベストルモの言い分を掲載。記事によれば、同選手は「ボールはビデオで見られるものの2倍の強さだった」と断言。さらには「私たちを批判している人たちは試合を見ていない。試合を見た人はそうは思わない。ボールはビデオで見られるものの2倍強かったし、私たちにそのような(批判されるような)態度は全くなかった」と強弁しているという。

 また、失格処分の決定を下したのはあくまで審判であり、「ルールはルールだ」とし、「ボールガールの彼女が経験したようなパニック発作を起こさせてはいけないし、彼女は20分間も泣いていた。試合全体を見れば、それによって見方も変わるだろう」と話し、騒動に対する自身の正当性を主張している。

 一方で、同メディアは「ソリベストルモは厳しい批判に晒されているSNSには『入りたくない』と述べ、(シングルスの試合で)コートへ入る時にはブーイングを受けるのが怖かったのを認めた」と、騒動に対する批判の大きさも伝えている。

 この試合の翌日、加藤はティム・プッツ(ドイツ)と組んで混合ダブルスの準々決勝を戦い、ブラジルのペアを7-6、6-2のストレートで破り、堂々のベスト4進出。試合後の会見では、失格処分を不服として四大大会側に提訴したと報告している。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】加藤の打ち込んだ球がボールガールを直撃…失格処分に涙

【画像】可愛いのにカッコイイ!日本女子テニス界のアイドル、加藤未唯の厳選フォトをお届け!

【関連記事】「恥を知れ!」「品位の欠片もない」全仏OP、加藤未唯の失格で“ほくそ笑んだ”対戦ペアの画像に非難が殺到!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号