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海外テニス

全仏オープン優勝の加藤未唯に日本テニス協会会長が祝辞「重圧をはねのけ戦い続けた姿勢が素晴らしかった」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.06.09

一時は奈落の底に突き落とされた加藤が成し遂げた混合ダブルスでの快挙に日本テニス協会会長からもお祝いのコメントが寄せられた。(C)Getty Images

一時は奈落の底に突き落とされた加藤が成し遂げた混合ダブルスでの快挙に日本テニス協会会長からもお祝いのコメントが寄せられた。(C)Getty Images

「全仏オープン」の女子ダブルスで不当ともいえる失格処分を受けながらも、気持ちを切り替えて臨んだ混合ダブルスでキャリア初のグランドスラム(四大大会)優勝を成し遂げた加藤未唯。

 その感動的なストーリーに世界中の多くのテニスファンから称賛の声を上がっているが、日本テニス協会からもその功績を称えて8日、お祝いのコメントが出された。

 日本テニス協会の山西健一郎会長は「全仏オープン混合ダブルス初優勝おめでとうございます。重圧をはねのけ、男子選手の強力なサーブとストロークに怯むことなく立ち向かい、ティム・プエッツ選手と共に戦い続けた姿勢が、何より素晴らしかったと思います。さらなる高みを目指す加藤選手の挑戦をこれからも応援していきます」と称えた。

 また、前女子テニス日本代表監督で現在日本テニス協会専務理事を務める土橋登志久氏は、「加藤未唯選手、全仏オープン混合ダブルス優勝おめでとうございます。日本テニス界にとっては、昨年の柴原瑛菜選手に続く、素晴らしいニュースとなりました。困難な状況の中、プレーに集中し、パートナーのティム・プエッツ選手とのコンビネーションも素晴らしく、見事な優勝だったと私も感動しています。パリ五輪も見すえ、今後もますますのご活躍を楽しみにしています」とコメントした。
 
 かつて「フェドカップ」(女子国別対抗戦・現ビリー・ジーン・キング・カップ)の代表メンバーとしても活躍した経験を持つ加藤は、様々なタイプの選手とペアを組んで結果を導けるダブルスのスペシャリスト。杉山愛監督が率いる新生日本女子代表は今年11月、コロンビア代表とホームで「ビリー・ジーン・キング・カップ プレーオフ」を戦う。

 この試合に勝てば来年のファイナル予選(世界のトップが集うカテゴリー)に駒を進めることができる大事な試合。全仏オープンで存在感を放った加藤がそのメンバーに選ばれるかはわからないが、その活躍ぶりは杉山監督も確認しているはず。加藤に再び日の丸を背負う日が訪れるのかにも注目したい。

構成●スマッシュ編集部

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