専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

女子ダブルス失格の加藤未唯が混合ダブルスで優勝!名誉挽回で日本人3人目の快挙「ここ数日はチャレンジの日々だった」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.06.08

女子ダブルス失格の汚名を晴らすべく混合ダブルス決勝に臨んだ加藤未唯が見事優勝を飾った。(C)Getty Images

女子ダブルス失格の汚名を晴らすべく混合ダブルス決勝に臨んだ加藤未唯が見事優勝を飾った。(C)Getty Images

 現在開催中のテニス四大大会「全仏オープン」は現地6月8日に混合ダブルス決勝を実施。加藤未唯/ティム・プエッツ(日本/ドイツ)がビアンカ・アンドレスク/マイケル・ビーナス(カナダ/ニュージーランド)と対戦。4-6、6ー4、10-6のマッチタイブレークの末に見事優勝を飾った。

 ともにノーシードの戦いであるが、アンドレスクは2019年の全米オープンの女子シングルス優勝者。パートナーのビーナスは2017年の全仏男子ダブルス優勝を経験しているスペシャリスト。チームの格からいえば、加藤ペアよりも上といっていいだろう。

 ビーナスのサービスで始まった第1セットの第1ゲームを加藤ペアがいきなりブレークに成功。試合前に「ティムと共にポジティブなエネルギーに集中する」と宣言していた加藤自身も第4ゲームではサービスをきっちりキープして3-1とリードを広げた。

 ただ相手も黙ってはいなかった。ビーナスの切れのあるサービスで追い出され、アンドレスクに得意の強打を沈められる場面が増える。第8ゲームで加藤のサービスをブレークされ4-4と追いつかれると、そこから2ゲームを連取されて4-6で第1セットを失った。
 
 互いにサービスをキープする展開となった第2セットの第9ゲーム。加藤ペアがブレークに成功し5-4とする。続く第10ゲームでは相手にブレークポイントを握られるがそれを凌ぎ最後は加藤のポーチが決まり6-4として第2セットを取り返しセットオールとした。

 勝負の行方は10ポイントのマッチタイブレークに託される。ビーナスのサービスから始まった戦いは一進一退の展開となるなか、加藤らは徐々にリードを広げ、9-6で迎えたマッチポイントでビーナスのショットがネットにかかり勝負あり。10ー6で加藤/プエッツがタイトルを手にした。

 日本人選手による全仏オープンの混合ダブルス優勝は、1997年の平木理化、2022年の柴原瑛菜に続く史上3人目の快挙となった。

 表彰式で「ここ数日はチャレンジの日々でした。女子のダブルスからいろんなことがありました。失格処分になりましたが全力を尽くしました。そして今日も勝つことができました」と激闘を振り返った加藤。パートナーのプエッツは「この優勝で(加藤が)元気を出してくれれればと思います」と労った。

構成●スマッシュ編集部

【画像】可愛いのにカッコイイ!日本女子テニス界のアイドル、加藤未唯の厳選フォトをお届け

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号