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錦織圭の激戦が1位に!今季グランドスラムの大逆転勝利TOP5は?

スマッシュ編集部

2019.12.09

全豪オープン4回戦、錦織は2セットダウンから逆転し、自身最長となる5時間5分に及ぶ激戦を制した。(C)Getty Images

 12月7日、ATPTour.comが今季に行なわれたグランドスラムでの大逆転勝利TOP5を紹介し、1位に錦織圭とパブロ・カレノブスタとの全豪オープン4回戦が選ばれた。

 この大会で錦織は、1回戦でポーランドのカミル・マイフシャクに2セットダウンから逆転で勝利し、2回戦は身長211センチのビッグサーバー、イボ・カルロビッチに2セットアップから追いつかれ、最終セットタイブレークにもつれ込む激戦を制するなど、厳しい試合を戦い抜いて大会2週目を迎えていた。

 3回戦をストレートで勝利し、迎えたカレノブスタとの4回戦でも第1、2セットを連取される。続く第3セットも先にブレークを許し、2-3とリードされるが、錦織はすぐさまブレークバック。ここから息を吹き返し第3、4セットは錦織が奪い返した。

 最終セットに入ると錦織が先にブレークに成功し、2-0とする。そのリードを守り、5-4でサービングフォーザマッチを迎えるが、今度はカレノブスタが土壇場でブレークバック。試合はファイナルセット10ポイントタイブレークに突入する。
 
 タイブレークで錦織は5-8とリードを許すも、そこから5ポイント連取の猛攻を見せ、最後はサービスエースで死闘を締めくくった。この試合で、最終セットにもつれた5セットマッチでの通算勝率は、21勝7敗(75%)となり、ジョコビッチ、ナダル、ファデラーを上回り、1位を記録した。

 錦織は試合後、「どうやって試合を挽回できたかわからない。でも今日の試合に勝ててとてもうれしい」とコメント。5時間5分の激闘となったこの試合は、全豪オープン史上5番目のロングマッチとなった。

 2日後、準々決勝のジョコビッチ戦に挑むが、第2セット途中で棄権。代償は大きかったが、ランキングを2つ上げ、7位へ浮上した。

 錦織は全米後は試合をキャンセルし、10月にヒジの手術を実施している。ロングマッチの強さは証明されたが、復帰後は身体に負担のかかりにくい勝利が期待される。

 2019年のグランドスラム逆転試合TOP5に選ばれた試合は以下のとおり。

1位)錦織圭 6-7(8) 4-6 7-6(4) 6-4 7-6(8) P・カレノブスタ/全豪オープン4回戦

2位)チョン・ヒョン 1-6 2-6 7-5 6-3 7-6(3) F・ベルダスコ/全米オープン2回戦

3位)N・マユ 2-6 6-7(6) 6-4 6-2 6-4 M・チェッキナート/全仏オープン1回戦

4位)M・チリッチ 4-6 3-6 6-1 7-6(8) 6-3 F・ベルダスコ/全豪オープン3回戦

5位)A・ベデネ 4-6 6-7(3) 6-2 7-5 7-6(4) B・ペール/全米オープン2回戦

構成●スマッシュ編集部
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