女子テニス世界ランク１位のイガ・シフィオンテク（ポーランド）が、四大大会22勝の男子元世界王者、ラファエル・ナダル（スペイン／現136位）が運営するテニスアカデミー「ラファエル・ナダル・アカデミー」の卒業式に主賓として登場。プロテニスプレーヤーを志す卒業生に、はなむけの言葉を送った。

　先のテニス四大大会「全仏オープン」（フランス・パリ／クレーコート）で、元世界女王のジュスティーヌ・エナン（ベルギー／41歳）以来、実に16年ぶりとなる連覇を果たした22歳のシフィオンテク。その全仏で史上最多14度もの優勝を誇る“赤土の王者”ナダルをかねてから尊敬していると語っていた彼女がナダル・アカデミーの卒業生に残したメッセージを、同アカデミーのツイッター（@rnadalacademy）が動画で公開している。

　スペインのテニス専門メディア『Punto de Break』は、シフィオンテクのメッセージを一部抜粋する形で以下のように掲載した。

「ここ数週間、私はフィリップ・シャトリエ（全仏のセンターコート）に立って、そこに掲げられている“勝利は最も粘り強い者にもたらされる”という言葉を目にしてきました。ラファのおかげで、粘り強さという言葉は、私にとって大きな意味を持つようになりました。ラファは、人生を生き抜くための最良の方法が決して諦めないことだと教えてくれました」
  　同じく卒業式に姿を現したナダルは現地６月14日に自身の公式ツイッター（@RafaelNadal）を更新。殊勲の全仏連覇を成し遂げてから間もない中で式典に足を運んでくれたシフィオンテクへ、感謝と祝福の言葉を綴っている。

「イガ、今日はここマヨルカに来てくれて、そしてみんなにメッセージまで送ってくれてありがとう。成長した生徒たちとその家族にとって、特別な１日になりました。そして、あなたの全仏決勝での素晴らしい成果を今一度祝福したいと思います」

　これに対してシフィオンテクも同日に更新したツイッター（@iga_swiatek）で卒業式に招待してくれたナダルへ向け、「本当にありがとうございました。ラファとアカデミーの皆さんに感謝しています。この体験の１分１秒がとても楽しかったです」と謝意を記した。

　世界のトップをひた走るシフィオンテクから貴重な言葉を送られた卒業生たちのモチベーションは、より一層高まったはずだ。彼らがプロの世界で活躍する姿を見られる日も、そう遠くはないかもしれない。

文●中村光佑

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