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海外テニス

来シーズンから開催!今のうちに知っておきたい「ATPカップ」の大会ルールとは?

スマッシュ編集部

2019.12.17

会場はブリスベン、パース、シドニーの3都市。日本の予選ラウンドはパースで行なわれ、スペインと同組での試合が決定している。(C)Getty Images

会場はブリスベン、パース、シドニーの3都市。日本の予選ラウンドはパースで行なわれ、スペインと同組での試合が決定している。(C)Getty Images

 2020年1月に初開催が決まっている「ATPカップ」。日程や大会ルール、ポイント、賞金、日本代表選手などの基本情報を紹介しよう。

■ATPカップとは?

 まず「ATPカップ」とは、ツアー開幕戦と並行して開催される、24か国参加の国別対抗戦で、正式名称はATPワールドチームカップ。新設されたというより、1978年から2012年まで開催されていたワールドチームカップが実質上復活したものである。

 同じ国別対抗戦として有名なデビスカップとの大きな違いは、選手にATPポイントが付与される点。選手は全試合に出場し全勝優勝をすると、シングルスは最大750ポイント、ダブルスは250ポイントまで獲得することが可能である。
 
 ATPは仕組みとして、過去の約1年間に出場した大会のうち、獲得ポイントの高い上位18大会のポイントの合計でランキングが決められるが、ATPカップのポイントはツアー最終戦と同様、19大会目としてポイントが追加されることになっている。

 今年の賞金総額は1500万ドル(約16億円)。ツアーファイナルやマスターズ最高額のインディアンウェルズよりも多く、ATPが主催する大会では最も高額な大会となる。

■大会ルール

 予選ラウンドは4チーム6組のグループに分かれての総当たり戦。各組1位の6チームと、各組2位のうち成績上位2チームを合わせた計8チームで決勝トーナメントが行なわれる。
 最少3名、最大5名でチームを組み、シングルス2試合、ダブルス1試合で、2勝をしたチームの勝利。なお、先にシングルスを2戦、ここで勝敗が決まってもダブルスの試合も実施される。(シングルス1→シングルス2→ダブルス1の順)

 試合形式はシングルスがデュースありの3タイブレークセットマッチ。ダブルスはノーアドバンテージ方式で、3セット目が10ポイント先取タイブレークとなっている。

■試合日程、会場

 ATPカップは全豪オープンの前哨戦として、1月3日(金)~1月12日(日)の日程で開催される。大会期間としては、ATP250のカタール・オープン(1月6日~11日)と並行する形で、昨年まで同時期に行なわれていたブリスベンとシドニーは廃止となっている。

 会場はオーストラリアのブリスベン、パース、シドニーの3都市。予選ラウンドは6日間に渡ってこの3都市で行なわれ、決勝トーナメントに勝ち残った8か国が、シドニーのケン・ローズウォール・アリーナに集結し、4日間に渡ってファイナルステージを戦う。

 ATPカップのグループステージの組み合わせは以下のとおり。

●グループA(ブリスベン):セルビア、フランス、南アフリカ、チリ
●グループB(パース):スペイン、日本、ジョージア、ウルグアイ
●グループC(シドニー):ベルギー、英国、ブルガリア、モルドバ
●グループD(パース):ロシア、イタリア、米国、ノルウェー
●グループE(シドニー):オーストリア、クロアチア、アルゼンチン、ポーランド
●グループF(ブリスベン):ドイツ、ギリシャ、カナダ、オーストラリア

 12月19日現在、日本からは錦織圭、西岡良仁、内山靖崇、添田豪、マクラクラン勉の5選手が出場予定。エースの錦織はケガの具合が気になるところだが、万全の状態で復帰し、また魅力的なプレーを見せてくれるよう期待したい。

構成●スマッシュ編集部
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