海外テニス

「最高の気分」復帰戦優勝の錦織圭が今後の予定を発表。下部大会2つの後、7月末のアトランタでツアー出場!<SMASH>

中村光佑

2023.06.21

錦織圭が現時点で出場を予定しているのは4大会。チャレンジャー2大会を経て、アトランタとワシントンのATPツアーに挑戦する。(C)Getty Images

 約1年8カ月ぶりの復帰戦となった先週の男子テニスツアー下部大会「カリビアン・オープン」(プエルトリコ・パルマスデルマル/ハードコート/ATPチャレンジャー75)で、いきなり優勝を飾った元世界ランク4位の錦織圭(33歳/現492位)。現地6月20日には自身のツイッター(@keinishikori)を更新し、気になる今後のスケジュールを明かした。

「ブラデントン(米フロリダ州の都市)の自宅に戻りました」と切り出した錦織は、「結果にはとても満足しています。最高の気分」と復帰戦優勝を回顧。そして、現時点では7月3日から開催される「クランブルック・テニス・クラシック」(アメリカ・ブルームフィールド/ハードコート)と同月10日に開幕する「シカゴ・メンズ・チャレンジャー」(アメリカ・シカゴ/ハードコート)のチャレンジャー2大会に出場を予定していると報告した。

 また、ATPツアー復帰については来月下旬を目指しているとコメント。現在のランキングでは本戦ダイレクトインができないことを踏まえ、「アトランタ・オープン」(7月24日~30日/アメリカ・アトランタ/ハードコート/ATP250)と「ムバダラ・シティDCオープン」(7月31日~8月6日/アメリカ・ワシントン/ハードコート/ATP500)の2大会でワイルドカード(主催者推薦)を申請したという。
 
 先週のカリビアン・オープンでは、600日以上ものブランクがあったとは思えない圧巻のプレーで価値ある優勝を手にした錦織。決勝後に応じたWOWOWのコートサイドインタビューでは大きな手応えをつかんだと語り、「今日のレベルだったらツアーでも戦えるかもしれない」とポジティブな言葉も口にしていた。

 現状でもプロテクトランキング(離脱前のランキングで大会にエントリーできる救済措置)を使えばツアー大会に本戦から出場できるだろう。それでも今は焦らずにチャレンジャーで試合数を重ねていきたいと考えているようだ。

 照準を置いている2023シーズン最後のテニス四大大会「全米オープン」(8月28日~9月10日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)へ向けてさらなる自信を付けていけるか、日本のファンからも注目が集まる。

文●中村光佑

【連続写真】スイング中に時間のズレを調節する、錦織圭のジャックナイフ