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海外テニス

「チャンピオン!!ニシコリが帰ってきた!」錦織圭、1年8か月ぶりの復帰大会Vに海外記者も喝采!不屈の姿勢を称賛「スーパースター」

THE DIGEST編集部

2023.06.19

錦織圭が1年8か月ぶりの復帰大会でいきなり優勝を果たした。(C)Getty Images

錦織圭が1年8か月ぶりの復帰大会でいきなり優勝を果たした。(C)Getty Images

 日本テニス界の歴史を切り拓いてきた33歳が、1年8か月ぶりの美酒に酔いしれた。

 現地6月18日、男子テニスツアー下部大会「カリビアン・オープン」のシングルス決勝が行なわれ、錦織圭がマイケル・ジェン(アメリカ)と対戦。6-2、7-5のストレートで下し、復帰大会を見事優勝で飾った。

 錦織は、今大会ワイルドカード(主催者推薦)で出場。1年以上もブランクがあるなかで迎えるツアー復帰戦に注目が集まるなか、元世界ランク4位の日本人は初戦から軽快なフットワークとともに、繊細なタッチのドロップショットなど多彩な攻撃を見せ、順調にトーナメントを勝ち上がった。

 決勝の相手は世界ランク1118位の19歳。かつて、全米オープンのシングルスでファイナル(準優勝)の舞台に進出した男は、がむしゃらに目の前の勝利だけを追い求め、縦横無尽にコートを駆け抜けた。

 試合は序盤から錦織ペースで進み、テンポの速い攻撃でジェンを苦しめ、力の差を見せ付けるように錦織が6-2で第1セットを奪う。

 第2セットも有利に試合を進める錦織だったが疲労も重なり、相手にポイントを許す場面も。しかし、百戦錬磨の戦いを幾度も経験した日本人は粘りのテニスを見せ、最後はストレート勝利で試合を終わらせると、両手を天に掲げ喜びを爆発した。

 試合時間は1時間41分。下部ツアー大会での優勝は2018年2月のダラス・チャレンジャー以来、約5年4か月ぶり。左股関節と右足首痛のケガで戦線を離脱していた錦織が、復活の狼煙を上げる価値ある優勝を掴んだ。
 
 錦織の復帰戦には、海外メディアも少なからず熱視線を送っていた。

 そのうちのひとり、ポルトガルの地元紙『Record』の記者などを務めるジョゼ・モルガド氏は自身のツイッターで試合を速報。ガッツポーズする錦織の写真を添え、文面には「チャンピオン!!約2年のブランクを経て、ケイ・ニシコリがタイトルを手にして帰ってきた!」と優勝を祝福。加えて、「一週間で5勝して(世界ランク)トップ500に入ってくる」と伝え、昨年10月で消滅していたランキングが500位前後まで復帰することに感激していた。同氏は最後に「スーパースター」とひと言綴り、敬意を表した。

 また、『ATP Challenger Tour』公式ツイッターも決勝を動画で共有。「ウィナーズサークルへようこそ!」と、久々のツアー勝利を飾った錦織を称えると、「ニシコリがやった!元世界ランク4位が、20か月ぶりのトーナメントでタイトルを獲得」と伝え、日本の大エースの帰還を喜んだ。

 優勝インタビューで錦織は開口一番、「想像以上の結果を得られた」と安堵。「今日のプレーはすごく良くて、それが何よりもうれしかった」と決勝のプレーを振り返った。

 完全復活にはまだ時間はかかるだろうが、大きな一歩を踏み出したことは確か。今後の錦織の戦いに期待せずにはいられない。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】錦織圭が1年8か月ぶりのツアー優勝!

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