専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
レッスン

【テニスストリング基礎知識】振り遅れて“ラケットの芯を外しても”返球しやすくするには<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.06.24

降り遅れ気味でうまくボールが打てない人は、どんなストリングや設定にすべきか。(C)Getty Images

降り遅れ気味でうまくボールが打てない人は、どんなストリングや設定にすべきか。(C)Getty Images

 テニスボールはラケットを使って打ちます。けれどもボールと直接触れるのは、ラケットに張られている「ストリング(糸)」です。そのためストリングの知識を深めることは、テニスのパフォーマンスを引き上げる大切なことなのです。

 知っているようで、あまり知られていないストリングのこと。そこでストリングやラケットに関する素朴な疑問をプロのストリンガー(ストリングを張る人)に答えてもらいました。

 今回のテーマは「多少芯を外しても楽に返球できる」ストリングや設定についてです。

 反応が遅めのシニアプレーヤーからのリクエストで、上手にボールが打てなくてもラケットがリカバーしてくれる、そんな都合のいいストリングや設定はあるのでしょうかという質問をいただきました。さっそく、ストリンガーに訊いてみました。

    ◆    ◆    ◆

 ストリングに「楽」を追求するのであれば、圧倒的にナチュラルガット(牛の腸で作られた天然繊維)がお薦めです。その理由は、ナチュラルは食いつきと飛びを両立した素材だからです。

 こうしたナチュラルの特性によって、インパクトが少し遅れても食いつかせつつ運んで飛ばす、といったショットが打ちやすくなるのです。

 ただ、ナチュラルは湿気や水分には弱いため、雨でコートが湿っている時には使用を控え、ナイロンを張ったサブラケットを用意しておくなどの工夫が必要になります。
 
 また根本的な問題解決を目指すのであれば、ラケットをフェイス面積の広いものに買い替えるという方法もあります。

 例えば、現在フェイス面積が「100平方インチ」のラケットを使用しているのであれば、それを「110平方インチ」前後のデカラケに変えてしまのもいいと思います。

 スイートエリアが広くなれば、少ない力でボールを飛ばせるようになります。するとコンパクトなスイングで済むようになり、振り遅れ自体も解消されると思います。

解説:清水優之介(テニスサポートセンター)
取材協力●テニスサポートセンター

構成●スマッシュ編集部
※2023年1月号より抜粋・再編集

【画像】ストリング面がたわむ! 3/1000秒の瞬間を捉えたスーパーインパクト集!!
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号