テニス四大大会「全仏オープン」で起きた一大騒動に、またひとつ新たな事実が付け加えられた。
現地6月4日、女子ダブルス3回戦で加藤未唯/アルディラ・スチアディ(日本/インドネシア)組とマリー・ボウズコワ/サラ・ソリベストルモ(チェコ/スペイン)組が対戦。その第2セット第5ゲームで、加藤が打ち込んだ球がボールガールの頭部に当たってしまう。少女は涙が止まらなくなり、審判は加藤に警告を言い渡した。
だが納得がいかない対戦ペアは執拗に抗議を続け、大会スーパーバイザーとレフェリーも登場して協議を重ねた結果、最終的に加藤は失格処分となって試合の中止が発表された。加藤は女子ダブルスの賞金とポイントを剥奪され、のちに罰金まで科されていた事実が判明する。大会側に撤回を求めて提訴していたが却下され、裁定は覆らなかった。
対戦ペアのスポーツマンシップを欠いた振る舞いには、世界中からバッシングの嵐が吹き荒れ、スーパーバイザーらの言動にも疑問符がついた。さらに最終日には大会ディレクターであるアメリ・モレスモ氏が「私は良いか悪いかをコメントするつもりはありません。なぜなら、判定が下ったあとにビデオを観るのは容易いことだからです。レフェリーとスーパーバイザーはビデオを観ずに判断した。それは明確で、グランドスラムの規定通りだったと思っています」と断言して波紋を呼んだ。
そして金曜日、加藤はテニス専門メディア『CLAY』のインタビュー取材に応じて、当日試合後のスーパーバイザーたちと交わしたやりとりの一端を明かした。次の通りだ。
「審判とスーパーバイザーが私に話しかけて、『ボールキッズが少年だったら大丈夫だっただろう』と言いました。また、少女が15分以上泣き続けたので決断を下さなければならなかった、5分後に泣き止んでいればすべては大丈夫だっただろう、とも説明していました。『ボールが彼女の足や腕に当たったとしていたとしても問題なかったが、首に当たったので決断しなければならなかった』とも言われました」
この発言を受けて、欧米のメディアが続々と反応している。
テニス専門メディア『Tennis World USA』は「まさに衝撃の新事実が明かされた。ボールボーイなら失格にならなかったとは…」と驚きを隠せず、ドイツメディア『SPORT1』は「なんとスキャンダラスだろうか。疑念はさらに深まった」と断じる。ポーランドの『Sportowe Fakty』も「グランドスラムによるショッキングな主張で、議論すべき内容だ」と伝えた。
加藤はインタビューのなかで対戦ペアの言動に対して「残念だった」と言及。ボウズコワからは返信こそしていないものの、「今日はごめんなさい。あなたとあなたのパートナーが無事であることを願っています」とのメッセージを受け取っており、現在も友好的な関係であると強調した。
一方でソリベストルモからはいっさいコンタクトがないという。同選手の母国であるスペインのメディア『El Debate』は「ソリベストルモは記者会見でみずからの行動を擁護し続けたが、なんとカトウに対しては話しかけさえしていないのだ」と手厳しく論じている。
まだ失格騒動は尾を引きそうな気配だが、加藤はふたたびスチアディと組んで「ウインブルドン」(英ロンドン/7月3~16日開催)に参戦する。ボウズコワ/ソリベストルモ組もエントリーしており、もし加藤組との再戦が実現すれば、間違いなく大きな話題を集めるだろう。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】加藤未唯の球がボールガールの頭部を直撃…対戦ペアの抗議もあって失格処分となる一部始終
【画像】加藤組が協議するなか、ベンチで“ほくそ笑む”ボウズコワとソリベストルモ
現地6月4日、女子ダブルス3回戦で加藤未唯/アルディラ・スチアディ(日本/インドネシア)組とマリー・ボウズコワ/サラ・ソリベストルモ(チェコ/スペイン)組が対戦。その第2セット第5ゲームで、加藤が打ち込んだ球がボールガールの頭部に当たってしまう。少女は涙が止まらなくなり、審判は加藤に警告を言い渡した。
だが納得がいかない対戦ペアは執拗に抗議を続け、大会スーパーバイザーとレフェリーも登場して協議を重ねた結果、最終的に加藤は失格処分となって試合の中止が発表された。加藤は女子ダブルスの賞金とポイントを剥奪され、のちに罰金まで科されていた事実が判明する。大会側に撤回を求めて提訴していたが却下され、裁定は覆らなかった。
対戦ペアのスポーツマンシップを欠いた振る舞いには、世界中からバッシングの嵐が吹き荒れ、スーパーバイザーらの言動にも疑問符がついた。さらに最終日には大会ディレクターであるアメリ・モレスモ氏が「私は良いか悪いかをコメントするつもりはありません。なぜなら、判定が下ったあとにビデオを観るのは容易いことだからです。レフェリーとスーパーバイザーはビデオを観ずに判断した。それは明確で、グランドスラムの規定通りだったと思っています」と断言して波紋を呼んだ。
そして金曜日、加藤はテニス専門メディア『CLAY』のインタビュー取材に応じて、当日試合後のスーパーバイザーたちと交わしたやりとりの一端を明かした。次の通りだ。
「審判とスーパーバイザーが私に話しかけて、『ボールキッズが少年だったら大丈夫だっただろう』と言いました。また、少女が15分以上泣き続けたので決断を下さなければならなかった、5分後に泣き止んでいればすべては大丈夫だっただろう、とも説明していました。『ボールが彼女の足や腕に当たったとしていたとしても問題なかったが、首に当たったので決断しなければならなかった』とも言われました」
この発言を受けて、欧米のメディアが続々と反応している。
テニス専門メディア『Tennis World USA』は「まさに衝撃の新事実が明かされた。ボールボーイなら失格にならなかったとは…」と驚きを隠せず、ドイツメディア『SPORT1』は「なんとスキャンダラスだろうか。疑念はさらに深まった」と断じる。ポーランドの『Sportowe Fakty』も「グランドスラムによるショッキングな主張で、議論すべき内容だ」と伝えた。
加藤はインタビューのなかで対戦ペアの言動に対して「残念だった」と言及。ボウズコワからは返信こそしていないものの、「今日はごめんなさい。あなたとあなたのパートナーが無事であることを願っています」とのメッセージを受け取っており、現在も友好的な関係であると強調した。
一方でソリベストルモからはいっさいコンタクトがないという。同選手の母国であるスペインのメディア『El Debate』は「ソリベストルモは記者会見でみずからの行動を擁護し続けたが、なんとカトウに対しては話しかけさえしていないのだ」と手厳しく論じている。
まだ失格騒動は尾を引きそうな気配だが、加藤はふたたびスチアディと組んで「ウインブルドン」(英ロンドン/7月3~16日開催)に参戦する。ボウズコワ/ソリベストルモ組もエントリーしており、もし加藤組との再戦が実現すれば、間違いなく大きな話題を集めるだろう。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】加藤未唯の球がボールガールの頭部を直撃…対戦ペアの抗議もあって失格処分となる一部始終
【画像】加藤組が協議するなか、ベンチで“ほくそ笑む”ボウズコワとソリベストルモ
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