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海外テニス

「決断は簡単なものではなかった」世界11位のハチャノフが疲労骨折でウインブルドン欠場を表明<SMASH>

中村光佑

2023.06.25

昨年はロシア勢の出場が禁じられ、今年はようやく認められたウインブルドンを、ハチャノフは疲労骨折で欠場することに...。無念の思いを綴った。(C)Getty Images

昨年はロシア勢の出場が禁じられ、今年はようやく認められたウインブルドンを、ハチャノフは疲労骨折で欠場することに...。無念の思いを綴った。(C)Getty Images

 現地時間6月23日、男子テニス世界ランク11位のカレン・ハチャノフ(ロシア)が自身の公式インスタグラム(@karenkhachanov)を更新。約1週間後に開幕を控えるテニス四大大会「ウインブルドン」(7月3日~16日/イギリス・ロンドン/芝コート)を仙骨(背骨の一番下にある三角形の形をした骨)の疲労骨折により欠場すると発表した。

 母国のウクライナ侵攻により出場を禁じられた昨年大会に続くウインブルドン欠場を余儀なくされたハチャノフは、冒頭で「この文章を書くのは簡単なことではありませんが、ウインブルドンの欠場をお伝えしなければなりません」と報告。詳細については以下のように説明している。

「全仏オープンで負った不運なケガ(第1仙骨の疲労骨折と部分骨折)のため、2年連続でウインブルドンに出場することができなくなりました。出場辞退の決断は簡単なものではありませんでした。この数週間は最後まで回復することを期待していましたが、出場は不可能だと医療チームから伝えられました」
 
 その一方でハチャノフは、苦渋の決断を強いられたことを自分なりに前向きに捉えたいとコメント。最後にはファンへの感謝の言葉を交えて一日も早い戦線復帰を誓った。

「家族がそばにいてくれることを幸せに思っていますし、もうすぐ生まれる次男の誕生に立ち会えることにも感謝しています。この挫折をモチベーションにまた復帰して、自分のやりたいことをやり続けたいと思います。皆さんのご理解と変わらぬサポートに感謝します」

 昨年9月の全米オープンから先の全仏まで3大会連続でベスト8以上に進出するなど、ここ最近は最高峰のグランドスラムで抜群の勝負強さを見せていたハチャノフ。四大大会初優勝の可能性も見えてきている中でのウインブルドン欠場は心底つらいものだろう。それでも今は治療に専念し、来月末から始まる北米ハードシーズンの開幕までには回復が間に合うことを願いたい。

文●中村光佑

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