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海外テニス

前哨戦優勝のクビトワがウインブルドンに向けて意気込み「良いテニスができれば何が起こるかわからない」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.06.28

ツアー31勝目を挙げたクビトワは、ウインブルドンで上位進出を狙う。(C)Getty Images

ツアー31勝目を挙げたクビトワは、ウインブルドンで上位進出を狙う。(C)Getty Images

 女子テニスツアー「bett1オープン」(6月19日~25日/ドイツ・ベルリン/芝コート/WTA500)で優勝したペトラ・クビトワ(チェコ/世界9位)が、試合後のインタビューでウインブルドン(7月3日~16日/イギリス・ロンドン/芝コート/グランドスラム)に向けて意気込みを語った。

 今年3月の「マイアミ・オープン」(WTA1000)に続き、今季2勝目となったクビトワ。初戦から1セットも落とさない素晴らしい勝ち上がりを見せると、現地6月25日のシングルス決勝では、ドナ・ベキッチ(クロアチア/同20位)を6-2、7-6(6)で破り、通算31度目のツアー優勝を飾った。

 試合後、ウインブルドンに向けての意気込みを聞かれたクビトワは、「グランドスラムでプレーするのと、他の大会でプレーするのでは、いつも違うわ」と続け、「向こう(グランドスラム)ではプレッシャーがある。でも良いテニスができれば、何が起こるかわからないわ」と期待を滲ませた。
 
 過去のウインブルドンでは、2011年、14年大会を制しているクビトワ。ただ、2度目の優勝以降は、一度も4回戦以上に進出していない。16年には、自宅アパートで強盗犯に左手を切られ、医師から「指を切断しなければいけないかもしれない。テニスのキャリアが終わる可能性がある」と言われるほどの重症を負った。

 その後、神経再生手術を乗り越えたクビトワは、約半年のリハビリを経て、17年の全仏でツアー復帰。19年の「全豪オープン」(グランドスラム/ハードコート)で準優勝を飾り、再びトップのレベルを維持し、見事な活躍を見せている。

 さらに今回のインタビューで12年前のキャリア初のウインブルドン制覇について聞かれると、「長い月日が経ったけど、昨日のことのように感じるわ。コート上でも、コート外でも、私の人生にはたくさんの変化があった。とてもタフな時期もあったし、復帰できるかどうかもわからなかったわ」と今までの苦難を振り返った。

 また、最近のテニスに対しては、「より大人になったと思う。芝でプレーすることは今でも好きだし、それは幸運にも変わらないわ。まだテニスが好きだし、モチベーションもある。年齢を重ねるにつれて、より多くの経験を積み、より多くのことを考えるようになったわ」と語っている。

構成●スマッシュ編集部

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