四大大会のシングルスで7度の優勝を誇る男子テニス元世界ランク1位のジョン・マッケンロー氏(アメリカ/64歳)がイギリスの大手ニュースメディア『Daily Mail』のインタビューに登場。間もなく開幕する今季グランドスラム(四大大会)第3戦「ウインブルドン」(7月3日~16日/イギリス・ロンドン/芝コート)に臨む元世界王者のアンディ・マリー(イギリス/現39位)に向けて期待の言葉を送った。
先の「全仏オープン」を欠場し、芝のシーズンが幕を開けてからは下部大会を回っていたマリー。「レクサス・サービトン・トロフィー」(イギリス・サービトン)と「ロスシー・オープン」(イギリス・ノッティンガム)のチャレンジャー2大会を立て続けに制すなど素晴らしい活躍を見せており、芝のコートでのプレーに自信を深めている。
ちなみにマリーは最高峰の四大大会で3度の優勝を経験しているが、そのうち2度(2013年と16年)制しているウインブルドンは母国開催ということもあって特別な想いを抱いている。臀部のケガからの見事な復活劇を遂げた36歳の鉄人が再びテニスの聖地で躍動することを、マッケンロー氏も期待せずにはいられないと語る。
「間違いなく、彼(マリー)に最大のチャンスがあるとすればウインブルドンだろう。彼は誰よりも芝のプレーを理解している。私は彼を『芝でうまくプレーするために何が必要かを理解しているトップ12の選手』に入れたいと思う。ドロー次第にはなるだろう。でも実は私は、ここ2年間で彼のプレーが良くなっていることに驚いているんだ」
続けてマッケンロー氏は、深刻なケガを不屈の精神で乗り越えたマリーのパフォーマンスの質が年々向上している背景として、同年齢のレジェンドであるノバク・ジョコビッチ(セルビア/現世界2位)の存在が大きな刺激になっているのではないかと指摘。そのうえでこう続けた。
「ノバクにインスピレーションを受けているのは間違いないだろう。彼らは同い年だし、マリーならジョコビッチが25歳の選手であるかのように見えるのもわかるだろうからね。まず第一に私はアンディがなぜ(36歳という年齢で)まだプレーできるのかがわからないんだ。彼は四大大会で11回も決勝に進出している選手なのだから、自分が思い描く形で引退してほしいと思っている」
闘志あふれる粘り強いプレーで世界中のファンを魅了してきたマリー。初優勝からちょうど10年となる今年のウインブルドンではどんなプレーを見せてくれるのか、注目したいところだ。
文●中村光佑
【連続写真】A・マリーの横に切れていく純粋なスライスサービス『30コマの超分解写真』
先の「全仏オープン」を欠場し、芝のシーズンが幕を開けてからは下部大会を回っていたマリー。「レクサス・サービトン・トロフィー」(イギリス・サービトン)と「ロスシー・オープン」(イギリス・ノッティンガム)のチャレンジャー2大会を立て続けに制すなど素晴らしい活躍を見せており、芝のコートでのプレーに自信を深めている。
ちなみにマリーは最高峰の四大大会で3度の優勝を経験しているが、そのうち2度(2013年と16年)制しているウインブルドンは母国開催ということもあって特別な想いを抱いている。臀部のケガからの見事な復活劇を遂げた36歳の鉄人が再びテニスの聖地で躍動することを、マッケンロー氏も期待せずにはいられないと語る。
「間違いなく、彼(マリー)に最大のチャンスがあるとすればウインブルドンだろう。彼は誰よりも芝のプレーを理解している。私は彼を『芝でうまくプレーするために何が必要かを理解しているトップ12の選手』に入れたいと思う。ドロー次第にはなるだろう。でも実は私は、ここ2年間で彼のプレーが良くなっていることに驚いているんだ」
続けてマッケンロー氏は、深刻なケガを不屈の精神で乗り越えたマリーのパフォーマンスの質が年々向上している背景として、同年齢のレジェンドであるノバク・ジョコビッチ(セルビア/現世界2位)の存在が大きな刺激になっているのではないかと指摘。そのうえでこう続けた。
「ノバクにインスピレーションを受けているのは間違いないだろう。彼らは同い年だし、マリーならジョコビッチが25歳の選手であるかのように見えるのもわかるだろうからね。まず第一に私はアンディがなぜ(36歳という年齢で)まだプレーできるのかがわからないんだ。彼は四大大会で11回も決勝に進出している選手なのだから、自分が思い描く形で引退してほしいと思っている」
闘志あふれる粘り強いプレーで世界中のファンを魅了してきたマリー。初優勝からちょうど10年となる今年のウインブルドンではどんなプレーを見せてくれるのか、注目したいところだ。
文●中村光佑
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