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完全復活を目指す錦織圭が7月末のワシントンに参戦決定!ワイルドカードで出場と大会主催者が発表<SMASH>

中村光佑

2023.07.03

「シティ・オープン」2015年大会では優勝を果たしている錦織。全米オープン出場へ向けて勝利を重ねていきたいところだ。(C)Getty Images

 現地時間7月2日、今月31日から開催される男子テニスツアー「ムバダラ・シティDCオープン」(アメリカ・ワシントン/ハードコート/ATP500)が大会公式ツイッター(@mubadalacitidc)を更新。度重なるケガからの完全復活を目指す元世界ランク4位の錦織圭(現501位)の参戦を正式に発表した。

 約1年8か月ぶりの復帰戦となった3週間前の下部大会「カリビアン・オープン」(プエルトリコ・パルマスデルマル/ハードコート/ATPチャレンジャー75)でいきなり優勝を飾った33歳の錦織。既報の通り彼はプロテクトランキング(負傷離脱前のランキングで大会にエントリーできる救済措置)48位を行使して出場する「アトランタ・オープン」(7月24日~30日/アメリカ・アトランタ/ハードコート/ATP250)からツアー公式戦に復帰することが確定している。

 実は錦織は現地6月20日に更新した自身のツイッター(@keinishikori)を通じて、今後のスケジュールを公表した際、「アトランタ・オープンとその翌週のムバダラ・シティDCオープンで本戦ワイルドカード(主催者推薦)を申請しています」と報告していた。その結果アトランタ大会では希望は通らなかったものの、ワシントン大会では無事ワイルドカードを取得したという。
 
 ちなみにムバダラ・シティDCオープンは昨年まで「シティ・オープン」の名称で開催され、錦織は2015年大会で優勝を経験している。これを踏まえたうえでワシントン大会主催側はこのほど更新したツイッターで「2015年のチャンピオン、ニシコリケイがこの夏ワシントンでの思い出を増やすために準備を進めている」と投稿し、錦織のワイルドカード獲得の旨を改めて報告した。

 その後錦織は自身のツイッターで上記の投稿を引用リツイート。「ワイルドカードを与えてくれてありがとう!」とワシントン大会への感謝の言葉を記した。

 ちなみに錦織は23年シーズン最後の四大大会「全米オープン」(8月28日~9月10日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)を照準に定めていると明かしているが、アトランタとワシントンの2大会で結果を残すことができれば、21年9月の全米以来約2年ぶりとなるグランドスラム(四大大会)出場もクリアに見えてくるだろう。

 その一方で錦織は確固たる自信を得るために「チャレンジャー(下部大会)で試合数を重ねていきたい」とも話しており、今週は復帰第2戦として「クランブルック・テニス・クラシック」(7月3日~9日/アメリカ・ブルームフィールド/ハードコート)に出場予定。また現時点では来週行なわれる「シカゴ・メンズ・チャレンジャー」(7月10日~16日/アメリカ・シカゴ/ハードコート)にもエントリーしている。

文●中村光佑

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