国内テニス

ファイナル優勝1000万円を懸けた夢の大会「SBCドリームテニス」が今年も開催! 1stラウンドの開幕迫る<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.07.08

「SBCドリームテニスツアー」1stラウンドに出場する白石光、川上倫平、伊藤あおい、荒川晴菜(左から)。写真提供:SBCドリームテニスツアー

 昨年誕生し、高額賞金やエンターテインメント性、スリリングな試合方式で好評を博した国内テニスツアーが今年も行なわれる。湘南美容クリニックPresents「SBCドリームテニスツアー2023」だ。1stラウンドを7月22日(土)、23日(日)にブルボンビーンズドーム(兵庫県・三木市)で開催。去年は3ラウンド制だったが、今年は1stとファイナルの2ラウンド制となっている。

 もともとこのツアーは、活動資金に苦労する国内選手に賞金およびスポンサー獲得のチャンスを提供し、海外に挑戦する足掛かりにしてほしいという主催者側の思いから創設された。そのため、試合のみならず選手とテニス好きの企業経営者を結び付ける場として、プロアママッチやレセプションパーティーなども実施している。

 賞金は破格で、ファイナルラウンドは優勝1000万円、準優勝300万円。1stラウンドでも優勝すれば100万円を手にできる。

 試合方式も独特だ。シングルスのみで男女各16選手が参加。初日に4名×4グループの予選リーグ、2日目に上位8選手による決勝トーナメントを行なうが、全て4ゲームマッチの2セット+マッチタイブレークというショート形式となっている。そのため選手は一瞬も気を抜けない緊張感と共に、1日3試合の連戦を乗り切るスタミナや回復力も問われ、観客は次々と入れ替わるカードを数多く見て楽しめるというわけだ。
 
 今回の1stラウンドには、男子では国内ランキング15位の川上倫平を筆頭に、6月にタイでITFツアー初優勝を遂げた羽澤慎治(16位)、今季ITFツアーで8強以上が6回とコンスタントに成績を残しているプロ1年目の白石光(18位)らがエントリーしている。

 またワイルドカードとして元全日本チャンピオンの江原弘泰(49位)、全日本ジュニア16歳以下優勝の富田悠太が出場。ベテランと若手がそれぞれどんな持ち味を発揮してくれるか楽しみだ。

 女子のトップランカーは、先月の柏W15でITF初タイトルを手にした19歳のホープ、伊藤あおい(13位)。テクニックと頭脳を駆使した力に頼らないテニスは一見の価値ありだ。それに清水映里(14位)、荒川晴菜(18位)、瀬間詠里花(20位)らが続く。

 また、元インカレ女王でプロ5年目の牛島里咲(27歳)が今大会をもって現役を引退する。小柄ながら両サイド両手打ちのハイテンポなテニスでITF1勝を挙げている牛島。大会2日目には引退セレモニーも開催されるので、彼女の最後の雄姿を目に焼き付けてほしい。

 今大会の優勝、準優勝者は12月に開催されるファイナルラウンドの出場権を獲得できる。年末の1000万円を目指し、熱い戦いが期待されるところだ。

構成●スマッシュ編集部

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