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海外テニス

復帰3大会目の錦織圭が接戦の末に勝利してシカゴ大会8強入り!「大変でした」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.07.14

復帰3大会目となるシカゴCHの2回戦に登場した錦織が接戦を制して準々決勝へと駒を進めた(写真は2021年のもの)。(C)Getty Images

復帰3大会目となるシカゴCHの2回戦に登場した錦織が接戦を制して準々決勝へと駒を進めた(写真は2021年のもの)。(C)Getty Images

 約1年8か月の負傷離脱を経てコートに戻ってきた男子テニス元世界4位の錦織圭。その復帰3大会目となる「シカゴ・メンズ・チャレンジャー」(7月10日~16日/アメリカ・シカゴ/ハードコート/CH75)では現地13日にシングルス2回戦が実施され、錦織がスカンデル・マンス―リ(チュニジア/302位)を7-6(1)、6-4で下してベスト8に駒を進めた。

 錦織の対戦相手マンス―リは、雨天による日程変更の影響でこの日の第1試合で1回戦に出場。2時間12分に及ぶフルセットを戦った後、5時間ほどの休憩を挟んでのダブルヘッダーだった。とはいえ、193センチの長身から打ち下ろす弾丸サービスを武器に、第1セットから疲れを感じさせないプレーで錦織に挑んできた。

 サーブ&ボレーを駆使するマンス―リに対して錦織が鮮やかなパッシングで抜き去る。またラリー戦でも錦織が精度の高いショットを相手のバック側に集めてポイントを重ねる。だが、錦織は内容で上回るものの6度にわたるブレークポイントを決めきれず。お互いがサービスをキープする展開が続く。

 試合が動いたのはスコア6-6で迎えたタイブレーク。錦織は1本目でミニブレークに成功すると、ここが潮目とばかりに積極的に前に出てポイントを重ねる。そして最後はフォアボレーをきっちり沈め7-1として第1セットをものにした。 
 
 速さに加えて高くバウンドしてくる相手のサービスに手を焼きながらも、それを上回るストロークで対抗する錦織も隙を与えず。第1セット同様に第2セットもお互いがサービスをキープする緊迫した展開が再び繰り広げられる。

 だが、錦織リードの5-4で迎えたマンス―リのサービスゲームで錦織は、2度目のマッチポイントでフォアのストレートを押し込み最後の最後でブレークに成功。1時間42分に及んだ接戦に終止符を打った。

 試合後のWOWOWのインタビューで錦織は「今日は大変でした。思った以上に相手のサービスが良くて、ブレークはできたけど、ちょっと取り切れず苦戦した」と振り返る。

 錦織はATPツアー復帰を視野にチャレンジャー3大会を通して「徐々に(調子)を上げていきたい」と考えているが、その最終調整に残されているのはあと3試合。果たして今大会を最後まで勝ち切って「プエルトリコ」に続き「シカゴ」でもトロフィーを掲げることはできるのか。

 錦織の次なる準々決勝の相手は、アレックス・ミケルセン(アメリカ/250位)。2回戦では第2シードの世界120位を破った勢いのある18歳だ。錦織にとって勝利はもちろんだが、いかに次へとつながるパフォーマンスを出せるか。その試合内容にも注目が集まる。

構成●スマッシュ編集部

【連続写真】スイング中に時間のズレを調節する、錦織圭のジャックナイフ

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