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国内テニス

錦織圭、まだボールを打てず、ハワイオープンを回避か。1月の全豪出場も微妙な情勢

渡辺隆康(スマッシュ編集部)

2019.12.04

自らがデザインに関わったラケットを手にする錦織。写真:スマッシュ編集部

自らがデザインに関わったラケットを手にする錦織。写真:スマッシュ編集部

 休養中の錦織圭が12月4日、契約するラケットメーカー・ウイルソンの記者発表会『錦織圭選手に勇気を与えるラケットデザイン制作プロジェクト』に登場。自らのラケットに対する思いや要望の他、気になるリハビリの進み具合、復帰の見通しなどについて語った。

 現在の状況について錦織は、ヒジのリハビリは順調に進んでいるとしながらも、「最近やっとスポンジボールを打てるようになってきた。まだ自分のラケットを持つまでは行っておらず、軽いラケットから始めている。今月末にはしっかり打てるようにしたい」とコメント。現時点で本格的なラリー練習には至っていないことを明らかにした。

 そして具体的な復帰時期についてはこう述べている。
「戻ってくるのは来年の1月のどこかか、2月になるかもしれない。様子を見ながらというところです」
 
 当初の予定では、錦織は12月26日からのハワイオープン(エキジビションマッチ)、1月3日開幕のツアー団体戦・ATPカップへの参戦を考えていた。しかし上記のコメントからすると、両大会はもちろんのこと、1月20日から始まる全豪オープンへの出場も微妙な情勢だ。

 来シーズンについて錦織は「30歳になって、どちらかというと引退の方が近くなってきて、いろいろ考え始めたりもするが、まだまだ身体に衰えは感じていない。まずは(ケガを)しっかり治して、来年の後半ぐらいにはいいテニスができるように戻ってきたい」と語る。焦ってシーズン開幕から無理をするよりも、じっくり治療と調整に取り組み、万全のコンディションを取り戻していく構えだ。

 なお会見では、錦織自身がデザイン開発に参加しながら、ケガのため試合で使用できていない『ウルトラツアー95CV ケイ・リミテッドエディション2019』を、来季開幕から使うことを発表。さらに、このラケットの2020年版ニューデザインを広く一般公募し、9月以降はそれを使用する旨がアナウンスされた。

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取材・文●渡辺隆康(スマッシュ編集部)

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