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次代の星、ルネが腰の故障でツアー離脱を決断「必要な治療を受けて少し休む」と表明<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.07.23

ホップマン・カップでプレーするも精彩を欠いたルネ。クロアチアンOPを欠場し、腰の治療に充てることとした。(C)Getty Images

 男子テニスの次代を担う20歳の新鋭に関して、ちょっと心配なニュースが入ってきた。世界ランク6位のホルガー・ルネ(デンマーク)が、来週出場を予定していたツアー大会「クロアチアン・オープン」(7月24日~30日/クロアチア・ウマグ/クレーコート/ATP250)を急遽欠場することを発表したのだ。理由は腰痛とのことである。

 ルネは今週、ITF(国際テニス連盟)が主催する男女混合の国別対抗戦「ホップマン・カップ」(7月19日~23日/フランス・ニース/クレーコート)に出場した。しかし初戦のスイス戦シングルスで世界160位のリアンドロ・リーディに4-6、3-6で敗れ、続くミックスダブルスでもストレート負け。フランスとの第2戦でもリシャール・ガスケ(49位)にシングルスで完敗するなど、結局計4試合を戦って全敗、獲得セット0と精彩を欠いた。

 ルネは7月21日金曜日の段階で、次週の戦線離脱を発表。クロアチアン・オープンの公式SNSは、以下のようなルネのコメントを掲載した。
 
「残念ながら、今年のクロアチアン・オープンには出場できません。腰に問題があり、今週(ホップマン・カップ)はいつものレベルのプレーができませんでした。月曜日から必要な治療を受けて、それから少し休むつもりです。ウマグの大会が素晴らしいものになりますように、そして来年お会いできることを楽しみにしています」

 ルネは今シーズン、モンテカルロとローマのマスターズ2大会で準優勝し、ローマではノバク・ジョコビッチ(セルビア/大会時世界1位)を破る金星を獲得。全仏、ウインブルドンでは続けて8強入りするなど、ここまでツアー公式戦37勝13敗と好成績を残している。

 一方で、過去1年の出場大会数が25大会というのはアンドレイ・ルブレフ(ロシア/7位)、テイラー・フリッツ(アメリカ/9位)と並びトップ10選手では最多。プロデビュー3年の20歳の身体にはそれだけ負担も大きかったということだろう。しっかり故障を治して、北米ハードコートシリーズには万全の状態で戻ってきてほしい。

構成●スマッシュ編集部

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