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海外テニス

自身のテニスキャリアよりも妻の出産を優先! 今季絶好調のジャリーがシンシナティ大会途中棄権で帰国へ<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.08.17

今季ここまで好調を維持してきたジャリーだが、愛妻の第2子出産を間近にひかえて大会継続よりも帰国を選択した。(C)Getty Images

今季ここまで好調を維持してきたジャリーだが、愛妻の第2子出産を間近にひかえて大会継続よりも帰国を選択した。(C)Getty Images

 テニス四大大会に次ぐグレードを誇る「ウェスタン&サザン・オープン」(8月13日~20日/アメリカ・シンシナティ/ハードコート/ATP1000)。その初戦を突破したニコラス・ジャリー(チリ/世界ランキング26位)が、妻の第2子出産が迫ってきたことを理由に2回戦を棄権して母国に帰ることを決断した。

 プロ10年目を迎えた27歳のジャリーは今季、試合を重ねるごとに強さを増していた。

 2月に自国で開催された「チリ・オープン」(ATP250)優勝を皮切りに、5月の「ジュネーブ・オープン」(スイス/ATP250)で早くもシーズン2勝目。さらにその翌週に開催された「全仏オープン」(フランス)では四大大会自己最高の16強入りを果たし、続く「ウインブルドン」でも初めて3回戦進出を果たした。

 今年1月に152位だったランキングも、8月14日付けでは26位まで急上昇。もちろんこの順位はジャリーにとってキャリアハイである。

 8月に入ってからも「ロスカボス・オープン」(メキシコ/ATP250)で8強入り。そして今回の「ウェスタン&サザン・オープン」では、ロマン・サフィウリン(ロシア/同63位)を4-6、6-3、6-3の逆転で下して2回戦へ駒を進めていた。
 
 自身のテニスキャリアの中で初めて迎えた飛躍のシーズン。だが、今大会でも好調を維持していたジャリーは自身のキャリアを伸ばすことよりも、出産を間近に控える妻と愛すべき子どもたちと過ごすことを最優先に考え、家族が待つチリのサンティアゴに帰ることにした。

 2回戦が実施される現地15日、ジャリーはインスタグラムのストーリーを通じて「親愛なる友人たちへ、今日、私は個人的な理由でシンシナティ大会(ウェスタン&サザン・オープン)の出場を辞退しなければなりませんでした。全米オープンでは、今年を締めくくるために、さらにモチベーションを高めて戻ってきます。応援ありがとうございました」とメッセージを発信。ファンに別れを告げ、シンシナティをあとにしたのである。

 なお、2回戦でジャリーと対戦する予定だったアレクセイ・ポピリン(オーストラリア/同58位)は不戦勝により3回戦進出が決定。3回戦ではエミル・ルースブオリ(フィンランド/同60位)との対戦が予定されている。

構成●スマッシュ編集部

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