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海外テニス

「これが限界だとは思っていない」シンシナティ大会欠場の元王者マリーが奮起!「学び、改善し、努力し続ける」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.08.16

トップ40に返り咲いているマリーは、「もっと上を目指せる」と自らを鼓舞した。(C)Getty Images

トップ40に返り咲いているマリーは、「もっと上を目指せる」と自らを鼓舞した。(C)Getty Images

 現在開催中の男子テニスツアー「ウェスタン&サザン・オープン」(8月13日~20日/アメリカ・シンシナティ/ハードコート/ATP1000)を腹部の負傷により欠場した元世界ランク1位のアンディ・マリー(イギリス/現36位)。しかし、最近の調子については「いいレベルでプレーできている」と前向きな言葉を口にした。

 2019年に人口股関節の手術を受けて以来の最高位をマークしている36歳のマリー。北米ハードコートシーズンに入ってからは、「ムバダラ・シティDCオープン」に出場。3回戦まで進んだが、第1シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/世界ランク9位)にフルセットで惜敗した。しかし、試合後のインタビューでは、「試合では負けたけど、自分のプレーや、取り組んできたいくつかのショットに関しては、満足しているよ」と手応えを感じていた。

 そして前週の「ナショナルバンク・オープン」では、日ごろのトレーニングの成果を発揮。1回戦でロレンツォ・ソネゴ(イタリア/同39位)、2回戦ではマックス・パーセル(オーストラリア/同70位)に勝利を収めた。しかし、ヤニック・シナー(イタリア/同6位)と戦うはずだった3回戦は腹部の負傷のため棄権を余儀なくされた。
 
 とはいえ、人口股関節の手術を受けた2019年当時には考えられなかったほど動きが良くなっているマリー。英紙『ガーディアン』のインタビューに応じたマリーは、より高いランキングを目指すことと、重要な大会への出場の意欲を示しつつ、以下のように述べた。

「もちろん、大きな大会に出たいし、もっといい成績を残したい。物事を前向きにとらえることが必要なんだ。股関節を手術して以来、僕は今最高のランキングにいる。それを本当に誇りに思う。世界のトップ40に返り咲くまでには、たくさんの努力と苦労があった。でも、これが自分の限界だとは考えていない。もっと上を目指せると思っているよ」

 また、最近の試合におけるパフォーマンスについては、「僕はいいレベルでプレーできていると思うよ。それは僕にとってポジティブなことで、正しいことを学び、改善し、努力し続けることで、ランキングは上がり続けるし、ベストプレーヤーとの試合でももっと勝てるようになるはずさ」

 野心も衰えることなく、前進を続けているマリー。今月末の全米オープンにはケガの回復が間に合うことを願いたい。

構成●スマッシュ編集部

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