テニス界のスーパーレジェンドがトランスジェンダー選手の女子大会出場に関して、あらためて苦言を呈した。米ネットワーク『Fox Sports』や英紙『Daily Mail』などが報じている。
今年7月、全米テニス協会(USTA)が管轄する女子大会で、トランスジェンダーであるアリシア・ローリーが立て続けに優勝を飾った。55歳以上を対象としたグラスコート全国選手権と室内シングルス・ダブルス全国選手権で、アメリカの女性スポーツ独立評議会(ICONS)が公式X(旧ツイッター)でその事実を紹介。そのうえで、ICONSの共同創始者であるキム・シャスビー・ジョーンズ氏は次のように私見を述べた。
「いまや女子テニスは笑いものになりつつある。テニスへの愛を深める女性よりも、男性のメンタルヘルスやアンデンティティを優先する酷いポリシーのせいでね。女性たちは私たちに電話をかけてきて、公平にプレーさせてほしいと不平不満をぶつけてくる。彼女たちを助けなければならない。どうかポリシーとスタンスを変えてほしい。そして、女性たちとこのスポーツを見捨てないでほしい」
このポストに呼応したのが、四大大会で通算18度の優勝を誇る“女王”マルチナ・ナブラチロワ氏だ。「ちょっとUSTA、女子テニスはたとえ何歳だろうと、落ち目の男子アスリートのためにあるんじゃないのよ」と訴え、「こんなの正しくないし公平じゃないわ。今月の全米オープンでも認められるの? ID(身分証明書)だけで? 私はそうは思わない…」と疑問視した。
ナブラチロワ氏はこれまでもトランスジェンダー選手の女子大会参加に懐疑的な目を向けてきた。
今年3月、世界陸上が「女性選手の公平性を維持するため、思春期を経た男性トランスジェンダー選手は女子大会から除外する」と発表。その際もナブラチロワ氏は「ようやく気づいたようね。正しいステップへの第一歩よ」と決定を支持し、今後はあらゆるカテゴリーの選手が参加できる「オープン」な大会を開催するべきだと主張した。
はたして66歳になったご意見番の言葉をUSTAやテニス界はどう受け止めるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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「いまや女子テニスは笑いものになりつつある。テニスへの愛を深める女性よりも、男性のメンタルヘルスやアンデンティティを優先する酷いポリシーのせいでね。女性たちは私たちに電話をかけてきて、公平にプレーさせてほしいと不平不満をぶつけてくる。彼女たちを助けなければならない。どうかポリシーとスタンスを変えてほしい。そして、女性たちとこのスポーツを見捨てないでほしい」
このポストに呼応したのが、四大大会で通算18度の優勝を誇る“女王”マルチナ・ナブラチロワ氏だ。「ちょっとUSTA、女子テニスはたとえ何歳だろうと、落ち目の男子アスリートのためにあるんじゃないのよ」と訴え、「こんなの正しくないし公平じゃないわ。今月の全米オープンでも認められるの? ID(身分証明書)だけで? 私はそうは思わない…」と疑問視した。
ナブラチロワ氏はこれまでもトランスジェンダー選手の女子大会参加に懐疑的な目を向けてきた。
今年3月、世界陸上が「女性選手の公平性を維持するため、思春期を経た男性トランスジェンダー選手は女子大会から除外する」と発表。その際もナブラチロワ氏は「ようやく気づいたようね。正しいステップへの第一歩よ」と決定を支持し、今後はあらゆるカテゴリーの選手が参加できる「オープン」な大会を開催するべきだと主張した。
はたして66歳になったご意見番の言葉をUSTAやテニス界はどう受け止めるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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