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国内テニス

関東大学テニスリーグ、女子は有力校がひしめき合う。慶應を止められるのは筑波か、亜細亜か、早稲田か?<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.08.23

昨年の関東リーグ女子を制した慶大(上)と、準優勝だった筑波大(下)。早大や亜大も加えた激しい上位争いが予想される。写真:関東学生テニス連盟

昨年の関東リーグ女子を制した慶大(上)と、準優勝だった筑波大(下)。早大や亜大も加えた激しい上位争いが予想される。写真:関東学生テニス連盟

 関東の大学テニス部が最も熱く燃える大会「2023年関東大学テニスリーグ」がまもなく開幕する。男子は7部、女子は5部で構成され、第1部の1&2位校は大学日本一を決める「全日本大学対抗テニス王座決定試合」の出場権を手にできる重要な大会である。

 今年の第1部は有明テニスの森公園で開催される。全日程を有明で行なうのは2013年度以来のこと。また、4年ぶりに各種制限のない有観客での開催で、選手のみならず全部員が全身全霊で応援するリーグ戦特有の光景が復活する。

 ここでは女子の見どころを紹介しよう。優勝を狙えるチームが複数ひしめき合い、目の離せない戦いとなりそうだ。

 昨年5戦全勝で優勝し、大学王座でも2連覇を飾った慶應義塾大学だが、佐藤南帆、永田杏里、今田穂の3本柱が卒業し、春の早慶戦では早稲田大学に1-6で敗れるなど不安要素が見られた。しかし先のインカレでは大橋麗美華が単複で準優勝(ペアは中島玲亜)。大川美佐/堤華蓮のダブルスも堅調で、本番に向けてしっかり立て直してきた。

 昨年は関東リーグ、大学王座とも準優勝に泣いた筑波大学。その悔しさを胸に、今年は強力なチームを作り上げている。中でも成長著しいのが吉本菜月で、春の関東学生を制した後、埼玉のW15でITFツアー初挑戦&初優勝、さらにインカレ女王の座もつかんだ。インカレ8強の照井妃奈に加え、ダブルスの層も厚く、優勝を狙える布陣だ。

 亜細亜大学は、昨年のインカレ女王にして、現役学生で唯一ユニバーシティゲームズ日本代表に選出された山崎郁美がエースとして君臨。またダブルスでインカレ4強入りした吉川ひかる/冨永栞など、堅実な布陣を誇り、勝ち星を計算できるチームになった。2018年以来の王座出場を目指す。
 
 昨年は4位に沈んだ早稲田だが、今年はしっかりチームを再生してきた。昨年末のインカレ室内では神鳥舞が優勝、梶野桃子が準優勝。また神鳥/齋藤優寧のダブルスは21年インカレ室内から今夏のインカレまで全国大会4連覇と無敵だ。インカレでは神鳥、梶野、金子さら紗がベスト8以上に残り、さらには1年生の田邑来未は100万円のオープン大会で優勝するなど、駒が揃っている。2年ぶりの王座出場は十分あり得る。

 山梨学院大学は突出した選手はいないものの、先のインカレには3回戦進出の長谷川優衣をはじめ本戦シングルスに5人の選手を送り出しており、チームとしての一体感が特徴。粘り強さで昨年の5位を上回る成績を残したい。

 昨年はコロナというアクシデントに襲われてしまった明治大学。最下位となったがチーム力は決して低くなく、先のインカレでは鈴木渚左、吉田華菜子が揃ってベスト16入りし、2人のダブルスは8強と活躍した。上位チームにひと泡吹かせる可能性は十分だ。

 どこが頂点に立ち、王座の切符を手にするのか、先が読めない今年の関東リーグ。主催する関東学生テニス連盟では、連日YouTubeで試合を生配信する他、SNSでも各種情報を提供する。会場に足を運べないファンも、ぜひネットで楽しんでほしい。

【関東大学テニスリーグ/女子1部日程】
8月25日(金)=第1戦複(慶大対明大、筑波大対山学大、亜大対早大)
8月27日(日)=第1戦単(慶大対明大、筑波大対山学大、亜大対早大)
8月30日(水)=第2戦(慶大対山学大、筑波大対早大、亜大対明大)
9月2日(土)=第3戦(慶大対早大、筑波大対亜大、山学大対明大)
9月5日(火)=第4戦(慶大対亜大、筑波大対明大、早大対山学大)
9月8日(金)=最終戦(慶大対筑波大、亜大対山学大、早大対明大)

※1、2位は大学王座出場、5、6位は2部校との入替戦へ

構成●スマッシュ編集部
情報協力●関東学生テニス連盟

【PHOTO】春に行なわれた個人戦「2023年度関東学生トーナメント」決勝スナップ集
 

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