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【全日本ジュニアテニス】女子12歳以下シングルスは原口礼が全国選抜に続き2冠達成!ダブルスは大村和花子/奥山し渚が優勝<SMASH>

前道右京(スマッシュ編集部)

2023.08.24

女子シングルスは、原口(左)が第1シードを守って優勝。5月の全国選抜に続き2冠を達成した。ダブルスは奥山/大村(右)が息の合ったプレーで全国制覇。写真:鈴木颯太朗

 ジュニアの全国チャンピオンを決める「ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権2023」が8月17日から28日まで有明テニスの森テニスコートで開催されている。大会7日目を迎えた23日には、男女12歳以下のシングルス決勝が行なわれた。

 シングルスは全て3セットマッチ(6ゲームズオール後は7ポイントタイブレーク)で実施。ダブルスはノーアド方式、2タイブレークセットで行なわれ、ファイナルセットにもつれた場合、10ポイントマッチタイブレークで勝負を決定する。

 今年、女子シングルスの頂点に立ったのは、第1シードの原口礼(関東・QREATIV JUNIOR TENNIS ACADEMY)。5月の「全国選抜ジュニアテニス選手権大会」で優勝を飾っていた原口だが、今月上旬に行なわれた「全国小学生テニス選手権大会」では「相手にどんどん攻められて、良いテニスが全くできなかった」ことが原因で3回戦で敗退していた。そこで今大会は「自分のテニスをしっかり楽しんでプレーしようと心に決めて臨んだ」と語る。
 
 決勝では、第3シードの吉田青生(関東・MAT前橋TA)と対戦。「緊張もあって身体が固まってしまった」と言う原口は、立ち上がりから0-3とリードを許す苦しい状況に陥る。しかし徐々に立て直し、持ち前のアグレッシブなプレーを発揮した。その後、ポイントを積み重ね圧巻の12ゲーム連取。見事優勝を飾り、全国選抜ジュニアに続いて、全国2冠を達成した。

 今後のビジョンについて「今までやってきた攻めるテニスを貫いて、より良い結果を残せたらと思う」とコメント。そして、「みんなから応援されるようなかっこいい選手になりたい」と理想像を掲げた。

 一方、22日に行なわれたダブルスは、ノーシードから勝ち上がった大村和花子/奥山し渚(東北・TOY'S Tennis Lab/ITSベルズ)が優勝を果たした。大村/奥山は、準決勝で第1シードの島村芽衣/片岡あおい(東海・ロランインドア/三重GTC)にストレートで勝利。決勝でもその勢いのまま、安川結亜/札場木葉(関東・ロイヤルSCテニスクラブ/初石テニスクラブ)に勝ち切った。

12歳以下女子の結果は以下の通り。

◆女子シングルス決勝結果 
原口礼(関東・QREATIV JUNIOR TENNIS ACADEMY) 6-3 6-0 吉田青生(関東・MAT前橋TA)

◆女子ダブルス決勝結果 
大村和花子/奥山し渚(東北・TOY'S Tennis Lab/ITSベルズ) 6-3 6-2 安川結亜/札場木葉(関東・ロイヤルSCテニスクラブ/初石テニスクラブ)

※各カテゴリーのシングルス男女優勝者8名には副賞として、またフェアかつベストプレーの姿勢で臨んだ選手を全カテゴリーの中から男女1名ずつを大会推薦として、米フロリダにあるIMGテニスアカデミーの合宿に招待される。しかも現地では本大会のアンバサダーを務める錦織圭選手と一緒に練習できる機会も用意される予定。

取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)

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