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国内テニス

日本女子テニス界をけん引した元世界30位の土居美咲が引退会見!「高いレベルでのプレーが難しい」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.08.25

24日に行なわれた土居美咲(左)の引退会見では親友で元世界32位の奈良くるみ(右)が労いの花束を手渡した。写真:スマッシュ編集部

24日に行なわれた土居美咲(左)の引退会見では親友で元世界32位の奈良くるみ(右)が労いの花束を手渡した。写真:スマッシュ編集部

 自身のSNSを通じて8月19日に現役からの引退を表明した女子テニス元世界ランキング30位の土居美咲(32歳/現300位)が、同24日に都内で開かれた記者会見で改めて引退に至る経緯や今後について語った。

 引退の直接的な原因は改善の兆しが見られない腰痛だった。

「選手生活をするなかで過去にも腰のケガはありましたが、去年くらいから腰のケガが頻繁に出てくるようになり、今年に入ってそれがごまかせないような状態になっていきました。ケアの面だったり、トレーニング面だったり、腰痛専門の病院に行ったりと、色々と解決法を試みました。今年の春には腰に負担がかかるサーブのフォームを改善するなどしましたが、それでも高いレベルでプレーすることが難しい状態になってしまい、引退を決意しました」と語る土居。

 具体的には、今年3月にインドとオーストラリアの4週間にわたる遠征から帰ってきた時には腰の状態がかなり悪くなり、4月に長めの練習期間を設けてフォームの改善に取り組んだものの、4月から6月にかけて行なったヨーロッパ遠征で限界を感じ、遠征後の6月に引退を決意したという。
 
 引退を決断する際に「一番相談していたのは常に一緒にいてくれるトレーナーと遠征先から連絡した(奈良)くるみでした」と土居。これに対して今回の会見で花束贈呈をサプライズで行なったゲストの奈良(元32位/22年に引退)は「気持ちは十分わかるので、彼女の話を聞いて『最後まで悔いのないように』というのは伝えた気がします」と当時を振り返った。

 なお、土居の現役最後の試合は、ワイルドカード(主催者推薦)で出場する「木下グループジャパンオープンテニス・本戦」(9月11日~17日/大阪・ITC靭テニスセンター/WTA250)と「東レパンパシフィックオープン・予選」(9月25日~10月1日/東京・有明テニスの森公園/WTA500)の2つ。

 大阪と東京の大会がラットマッチになることについて、「引退することになってから、自分として最後にどこで戦いたいかと思った時、今まで支えてくださった方たちや応援くださった方たちの前で最後を迎えたいということで、木下グループジャパンオープンと東レPPOという大会を、そして自分がWTAという舞台で戦ってきたというところもあるので、そのような大会で終わりたいという思いがありました」と明かす。
 
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