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海外テニス

22歳の女王シフィオンテクが全米オープン連覇に向け手応え!「昨年よりもポジティブな雰囲気がある」<SMASH>

中村光佑

2023.08.27

女子テニス界で不動の地位を築いている22歳のシフィオンテクが全米オープン開幕前に意気込みを語った。(C)Getty Images

女子テニス界で不動の地位を築いている22歳のシフィオンテクが全米オープン開幕前に意気込みを語った。(C)Getty Images

 年内最後のテニス四大大会「全米オープン」(8月28日~9月10日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)にディフェンディングチャンピオンとして出場する女子テニス世界ランク1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド/22歳)が、大会開幕前のメディアデーに登場。そのなかで前年優勝者としてのプレッシャーとうまく向き合いながら戦っていきたいと意気込みを示した。

 昨年の全米を含め直近の四大大会6大会のうち3大会を制しているシフィオンテク。若くして数々の成功を収めている22歳の女王だが、「ディフェンディングチャンピオンとして大会に臨むことは簡単ではない」と少なからず重圧を感じている様子だ。

 2000年以降で女子テニス最多となるマッチ37連勝をはじめ、昨年の凄まじい活躍により今季序盤に大量のランキングポイント失効に見舞われたシフィオンテクは「今年の初めは大変だった」と苦しかった時期を回顧。そんな中でもまだまだ若い彼女は「学べたことがたくさんあった」と述べ、自分なりに編み出したプレッシャーへの対処方法をこう明かした。

「私はただ自分自身に集中しなければならないことを学んだ。ランキングやポイントのことは考えず、ただただプレーヤーとして進化することだけに集中する必要がある。それに集中して一生懸命に努力する時、テニスがより良くなって最も進歩する時期がやってくる。まだランキングが低い頃と同じようにプレーしなければならないことも学んだ。もちろんこれまでの経験を活用し、自信を持つ必要はあるけれど、最も重要なのはプレーヤーとして進化し続けることを忘れないということだと思う」
 
 そのうえでシフィオンテクは今年の全米で再び周囲の期待に応えるべく「落ち着いて一歩ずつやっていきたい」とコメント。前哨戦のモントリオールとシンシナティでいずれもベスト4に入れたことには非常に満足しているとしつつも冷静にこう続けた。

「今は昨年よりもポジティブな雰囲気がある。常に昨年の経験を思い出して、そこで起こった全てのポジティブなことを見出したいと思っている。それが自分を前向きにしてくれる。

 ただ、一方で今の状況は全く違うということを頭に入れておく必要がある。12か月の間には多くのことが起こる可能性がある。私は自分の考えにあまりとらわれすぎないようにし、昨年優勝したからもっとうまくやらなければいけないとも考えずに、常に気を引き締めるようにしている。グランドスラム(四大大会)でベストの状態で臨むために努力している。何事も当然のこととは考えず、何があっても全ての試合に備えるつもりでいる」

 今大会に第1シードで参戦するシフィオンテクは、1回戦で世界92位のレベッカ・ピーターソン(スウェーデン)と対戦することが決まった。今年もニューヨークの地で優勝トロフィーを掲げることができるのか、若き女王のパフォーマンスに注目だ。

文●中村光佑

【PHOTO】2022全米オープンを制したシフィオンテクほか、熱戦を繰り広げる女子選手たちの厳選写真!
 
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