試合中にアンパイアに苦言を呈する様子がクローズアップされた。

　現地８月29日、テニス四大大会「全米オープン」の女子１回戦が行なわれ、世界ランキング８位のマリア・サッカリ（ギリシャ）がノーシードのレベッカ・マサロバ（スペイン）と対戦。４－６、４－６のストレート負けを喫した。
【動画】「この匂い、なんてことかしら」審判に“マリファナ臭”の苦言を呈するサッカリ

　その試合の第１セット途中で、サッカリは首を傾げながら審判に話しかけた。「この匂い、なんてことかしら。たぶん公園からだと思う。昨日もしていたから…。マリファナよね」と呆れた様子で訴え、試合後には次のようにコメントした。

「ああ、なんて匂いなんだろうと思った。試合中は勝つことだけに集中しているからあまり気にはならないし、匂いは確かにしたけど、まあそれだけのこと。食べ物の匂いやタバコの匂いだってあるし、マリファナを嗅ぐなんてこともあるんでしょう。つまりオープンスペースで試合をしている以上、私たちにはコントロールできない。裏には公園がある。みんな好きに振る舞うのだから止められません」
  　米ニューヨーク州では2021年から嗜好用大麻が合法化されている。昨年の全米オープンでは男子のニック・キリオス（オーストラリア）が「観客の中にマリファナを吸っているヤツがいる！」と試合中に騒ぎ立てて物議を醸した。今回は観客席からの匂いではないようだが、やはり普段嗅ぎ慣れていない刺激臭だけに、集中を削がれる選手もいるだろう。

　サッカリはこれで全仏オープン、ウインブルドンに続き、３大会連続でグランドスラム初戦敗退となった。試合後の会見では涙を流す場面もあるなど、結果が出ない苦境に悩まされている。８月中旬にカナダで開催された大会では、サッカリが観客席に打ち込んだ球を巡ってダニエル・コリンズ（米国）と激しい口論となり、話題を集めたばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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