観客へのまさかの暴言が波紋を広げている。

　現地８月31日、テニス四大大会「全米オープン」の男子シングルス２回戦でダニール・メドベージェフ（ロシア）とクリストファー・オコネル（オーストラリア）が対戦。前者がセットカウント３－１で勝利した一戦でハプニングは起きた。
【動画】「おい、バカなのか？」観客に暴言を吐くメドベージェフ。TVカメラマンをはたく場面も

　第４セットの第３ゲーム、メドベージェフのサービスだ。席に着かずにおしゃべりをしていた観客に対して、メドベージェフの癇癪にスイッチが入る。「おい、なんだ？　静かにしてくれよ！ バカなのか？　なんだ？」と言い放ち、こめかみに指をあてるジェスチャーまで繰り出した。

　英紙『Daily Mail』は会場の様子を伝え、「言われた相手の女性は（メドベージェフを）なだめるようにビールを持って立ったまま、投げキスを送った。その周辺は笑いに包まれたが、会場全体からは大きなブーイングがメドベージェフに浴びせられた」と記し、「彼は自身のダブルフォールトもあって、第３セットのタイブレークを落としていた。マッチポイントを逃がしてイライラが募っていたのは間違いない」と見立てた。

　ちなみにメドベージェフはその第３セットの直後、休憩中に接近してきたテレビカメラも手で払いのけ、カメラマンに暴言を吐いたとされている。
  　さらに同紙は「こうして彼がニューヨークの観客を敵に回すのは初めてではない」とし、３年前の全米オープン３回戦でのエピソードを紹介。ボールボーイに怒りをぶつけたメドベージェフはスタンドのファンの反感を買い、ポイントを取ればブーイング、落とせば拍手喝采と完全なアウェー状態を味わう羽目に。それでも耐え忍んで勝利をもぎ取ったメドベージェフは快進撃を続け、グランドスラムで当時自身最高となる準優勝を果たしている。

『Daily Mail』紙によれば、「勝利したあともメドベージェフは納得がいかなかったのか、観客席に向かってなにやら言葉を呟きながらコートを去っていった」という。続く３回戦ではセバスティアン・バエス（アルゼンチン）と相まみえる。

構成●THE DIGEST編集部

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