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海外テニス

「私たちは悪くない!」加藤未唯の“失格騒動”で非難を浴びたソリベストルモが突然の猛反論!「彼女は今回が初めてじゃない」とまさかの批判も展開

THE DIGEST編集部

2023.08.31

全米オープンに参戦中のソリベストルモ。女子ダブルスはボウズコワとは異なるパートナーとペアを組む。(C)Getty Images

全米オープンに参戦中のソリベストルモ。女子ダブルスはボウズコワとは異なるパートナーとペアを組む。(C)Getty Images

 沈黙を守っていた渦中のプレーヤーが突如として口を開いた。

 現地6月4日、テニス四大大会「全仏オープン」の女子ダブルス3回戦での出来事が発端だ。加藤未唯/アルディラ・スチアディ(日本/インドネシア)組と対戦したのは、マリー・ボウズコワ/サラ・ソリベストルモ(チェコ/スペイン)組。その試合中、加藤が何気なく打った球がボールガールの頭部を直撃してしまう。少女は涙が止まらず、主審はいったん加藤に警告を言い渡した。

 この判定を不服として執拗に抗議したのが対戦ペアだ。結果的に加藤は大会側から失格処分を食らい、試合は中止となる。さらに加藤は女子ダブルスでの賞金とポイントを剥奪され、罰金まで科されるに至った。グランドスラムにすぐさま異議申し立てを行なったが、結局判定は覆らず。その後混合ダブルスで優勝を飾ったものの、釈然としないまま大会を後にした。

 加藤の失格処分を決めた大会側と同様に痛烈なバッシングを浴びたのが、ソリベストルモとボウズコワのふたりだった。両者のインスタグラムにはおびただしい数の誹謗中傷コメントが殺到。往年の名手であるマルチナ・ナブラチロワ氏やプロテニス選手協会、プレーヤー仲間たちからも、スポーツマンシップの欠けた振る舞いを問題視する声が続々と上がった。

 その後もボウズコワは母国チェコのメディアを通して無実を訴え、加藤への批判を展開。SNSが再炎上して批判の矢面に立たされるなか、相棒のソルベストルモは大会後、騒動に対していっさいコメントを発してこなかった。

 だが、現在開催されている「全米オープン」の1回戦で勝利を挙げたのち、スペイン語圏のメディアを対象とした囲み取材で、およそ3か月越しに想いの丈をぶちまけたのだ。テニス専門メディア『CLAY』がその声を紹介している。
 
 26歳のプレーヤーは「ミスを犯したひとが自分の責任を負わないなんて、まったく理解しがたいことだわ」と切り出し、「すごく複雑な想いだった。今日に至るまで、まだいろんなことが起こっている。でも、私もマリーも穏やかな気持ちでいるわ。一方で、彼女(加藤)は私たちのせいだと言い続けている。ボールを当てたのは彼女自身なのにね。私たちは悪くない」と主張した。

 では実際に何が起こって、自身はどう振る舞ったのか。これについては「彼女が遠くからボールを打って少女のここ(首を指さして)に当てた。審判はちゃんと見ていなかったから、私たちに尋ねてきたのよ。何があったんだ? と。だから私たちは彼女が泣いている、ボールが当たったからだと教えた。それが真実よ」と説明した。

 実際には動画とともに、ソリベストルモが「わざとじゃない? 彼女は泣いているじゃない!」と審判に詰め寄り、ボウズコワが「血が出ているわよ。よく見てあげて」と話している様子が伝えられたが、詳細に関しては触れていない。ソルベストルモは「(拡散した)映像では上手く編集されていたわね。スローモーションでみせるひともいた」と付け加えただけだ。
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