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国内テニス

世界へ挑戦したい選手たちの“スポンサー”や“支度金”問題――土居美咲を育てたTEAM自由が丘の活動

内田暁

2019.12.25

現在TEAM自由が丘がサポートしている西郷里奈。プロになったばかりの選手にとっては世界へ挑戦するための大きなエネルギーとなっている。写真:Jet田中

現在TEAM自由が丘がサポートしている西郷里奈。プロになったばかりの選手にとっては世界へ挑戦するための大きなエネルギーとなっている。写真:Jet田中

「地元から、世界へ」。そのようなスローガンを掲げ、若手テニス選手の支援を続けてきたプロジェクトがある。町のテニスクラブが、プロ転向を決意した所属選手をサポートすべく、志に賛同してくれた有志たちと...
「地元から、世界へ」。そのようなスローガンを掲げ、若手テニス選手の支援を続けてきたプロジェクトがある。町のテニスクラブが、プロ転向を決意した所属選手をサポートすべく、志に賛同してくれた有志たちと共に立ち上げたファンド――それが“TEAM自由が丘”だ。

「現在サポートしている西郷里奈選手が6人目なので、発足したのは2005年になりますね」

 発起人の栗山雅則氏が、その時を振り返る。15年前――栗山が代表を務める自由が丘インターナショナルテニスカレッジ(以下JITC)所属の田中真梨が、インターハイで2連覇……それも2年目には単複と団体戦も制する、3冠を達成した。その実績を引っさげ、田中は「プロに挑戦したい」との意志を固めるが、当時はどの企業もスポーツへの投資を渋っていた時分。インターハイ優勝者とはいえ、スポンサーを得るのは容易ではなかった。

 ならば自分たちで、選手が世界へと飛び立つまでの“支度金”を調達できないだろうか?
 
 そう思い立った栗山は、さっそく友人や知己の地元有力者たちに声を掛け、支援体制の構築に着手する。システムの骨子は、有志による会費を支援金とするもので、その額は一口1万円。サポートする期間は、「数年後には巣立ち、自力でスポンサーを獲得したり、賞金で経費を賄えるようになって欲しい」との願いを込めて、3年間と定めた。一方、選手には支援者や地元への還元として、年2度の懇親会や、テニス普及のイベント等への参加を求める。このプロジェクトの勘所は、支援者と選手が双方に、互いの顔や活動を見られる点にこそあった。

 そうして会員を募ったところ、スクールの会員や地元のテニス愛好家らを中心に、200人ほどの賛同者が集まった。かくして、最初の企画立案会議の6カ月後には、プロジェクトは稼働する。なお、その支援金を足がかりとした田中は、2015年の全日本選手権で引退するまで、10年に及ぶプロキャリアを送った。

 TEAM自由が丘の発足から3年が経ち、田中への支援が満期を迎えるちょうどその頃、JITCを拠点とするジュニア選手が、やはり世界を視野に入れた戦いを始めていた。正式なプロ転向はまだながら、17歳にしてすでにジュニアを卒業したその少女が、支援選手の2期生となる。 
 

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