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海外テニス

女子テニスツアー最終戦「WTAファイナルズ」のメキシコ開催が決定!有力候補と目されたサウジアラビアは落選<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.09.09

紆余曲折の末にようやく女子ツアーのシーズン最終戦開催地が決定した(写真は2022年大会出場選手)。(C)Getty Images

紆余曲折の末にようやく女子ツアーのシーズン最終戦開催地が決定した(写真は2022年大会出場選手)。(C)Getty Images

 女子テニスツアーのシーズン最後を飾るビッグゲーム「WTAファイナルズ」が、メキシコのカンクンで10月29日~11月5日にかけて開催されることが現地7日に決定した。

 シングルスの獲得ポイント上位8名とダブルス同8組によって実施されるファイナルズを巡っては、今回開催地に決定したメキシコのほか、サウジアラビアなど複数の国や地域が招致に名乗りを上げていた。

 WTA(女子テニス協会)の公式ホームページによると、開催会場やパートナーシップの選択は、選手のロジスティック、移動のしやすさ、会場のキャパシティ、女子テニスへのサポート姿勢など、複数の項目について選手会を交えながら協議を重ねて決定したという。

 WTA会長兼CEOのスティーブ・サイモン氏は「カンクンの大会主催者であるGSスポーツマネージメント社の今年のWTAファイナルズ開催への尽力に感謝します。今回のWTAファイナルズは、選手にもファンにも素晴らしい経験を提供し、2023年WTAツアーのフィナーレにふさわしい大会となり、これにより女子テニスの力強い未来を築き続けることができるでしょう」と開催地決定に関してコメントを出している。

 開催地を巡っては当初、潤沢な予算を誇るサウジアラビアが有力候補に挙げられていたが、大会開催が女性差別や人権問題を覆い隠すための「スポーツウォッシング」(プロパガンダの一種)だとする声が聞かれ、女子テニス界のレジェンド、マルチナ・ナブラチロワ氏やクリス・エバート氏らも猛反発。「絶対に行くべきではない」(ナブラチロワ)と声を上げていた。
 
 WTAファイナルズがメキシコで開催されるのは2021年のグアダラハラ大会以来。シーズンも終盤に差し掛かろうとしている現在まで、ツアー最終戦の開催地や大会日程を含めた概要が決まらないことで女王イガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランキング1位)は「今年1月には発表されるはずだったのになぜ…」と不満を漏らし、オンス・ジャバー(チュニジア/同5位)は「計画が立てられずイライラする」と苦言を呈していた。

 開催7週間前にしてようやく開催地発表に至った「WTAファイナルズ」。現在開催中の「全米オープン」(8月28日~9月10日/アメリカ・ニューヨーク)を終えると、アジアスイング(日本や中国での大会)もスタート。ファイナルズの開催地が決まったことで、トップ選手たちはどのようなスケジュールを組み上げるのか。いよいよ長かった2023シーズンのゴールが見えてきた。

【女子シングルス上位10名とランキングポイント】(8月28日付)
1:イガ・シフィオンテク(ポーランド・22歳)/9955
2:アラヤ・サバレンカ(ベラルーシ・25歳)/8746
3:ジェシカ・ペグラ(アメリカ・29歳)/5945
4:エレーナ・ルバキナ(カザフスタン・24歳)/5670
5:オンス・ジャバー(チュニジア・29歳)/4831
6:ココ・ガウフ(アメリカ・19歳)/4595
7:カロリーヌ・ガルシア(フランス・29歳)/3820
8:マリア・サッカリ(ギリシャ・28歳)/3585
9:マルケタ・ボンドルソワ(チェコ・24歳)/3410
10:カロリーナ・ムチョバ(チェコ・27歳)/2995
※WTAファイナルズは上位8名が出場

構成●スマッシュ編集部

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