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「おそらく最後のオリンピックになるだろう」元王者マリーが来年のパリ五輪出場へ向け意欲を語る!<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.09.23

2012年と16年のオリンピック2連覇を果たしているマリー。21年開催の東京五輪はケガにより欠場したが、そのことがモチベーションの1つになっているという。(C)Getty Images

 現在開催中の男子テニスツアー「Huafa Properties 珠海選手権」(9月20日~26日/中国・珠海/ハードコート/ATP250)に出場している元世界ランキング1位のアンディ・マリー(イギリス/現41位)が、現地9月21日の記者会見に登場。その中で、来年のパリで開催されるオリンピックに向けて意欲を語った。

 粘り強いストロークにカウンターショット、強靭なメンタルを武器にグランドスラム3勝(ウインブルドン2勝、全米1勝)を誇るマリー。4年に1度開催されるオリンピックでも絶対的な強さを見せてきた。

 マリーは、2005年にプロに転向して以降、オリンピックに4度出場。12年のロンドン大会と16年リオ大会では金メダルを獲得し、オリンピックで2連覇を果たしたテニス史上唯一の選手だ。また、12年大会では混合ダブルスでローラ・ロブソン(22年に引退)とペアを組み銀メダルを獲得している。
 
 今回の記者会見で、来年パリで開催されるオリンピックについて問われたマリーは「またオリンピックに出場したい。僕のキャリアを通して、オリンピックではスリリングな経験をしてきたし、これまで出場した全ての大会が大好きだった」と意欲を示した。

 新型コロナウイルスの影響で1年開催が遅れた2021年の東京大会では、右太ももの負傷により出場を断念。3大会連続金メダルを目指していたマリーだったが、欲しいタイトルであっただけに残念な結果になってしまった。しかし、東京大会欠場が来年のパリでプレーするモチベーションの1つになっているという。

「東京五輪の前にケガをしてしまい、シングルスを欠場したのは本当に残念だった。ダブルスは出場し、(同胞の)ジョー・ソールズベリー(ダブルス世界ランク6位)と組み、メダル獲得まであと一歩だったんだ。パリでプレーする機会があればいいなと思う。5度目のオリンピックになるし、おそらく最後のオリンピックになるだろう」

 パリ大会は、全仏オープンの会場である「ローラン・ギャロス」で開催される予定だ。球足が遅く、ストローク戦が多くなるクレーコートでは、来年で37歳になるマリーの体力が心配されるが、どんな球にも諦めない闘志溢れるプレーに期待したい。

構成●スマッシュ編集部

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