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土居美咲が“予選1試合”だけで「東レPPO」の本戦出場が決定!異例の展開に本人もビックリ<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.09.23

予選2回戦の対戦相手が試合をせずに本戦入りとなったため、予選1試合しか戦っていない土居美咲が不戦勝で本戦入りを決めた。写真:スマッシュ編集部

 国内最高峰の女子テニス大会「東レ パン パシフィック オープンテニス 2023」(9月25日~10月1日/東京・有明/WTA500)の予選で異例ともいえる出来事が起きた。

 今大会での引退を表明している元世界30位の土居美咲(現329位/32歳)が、本来であれば予選2試合をクリアしなければ本戦に出場できないなか、予選1試合を戦っただけで本戦への切符を手にしたのである。

 23日に実施された予選1回戦に出場した土居は松田鈴子(同942位)と対戦。前週開催された「木下グループジャパンオープンテニス」(大阪/WTA250)では立ち上がりから流れに乗り切れず初戦敗退を喫したが、この日は「(序盤は)球のタイミングが合わせにくくてやりにくい部分もあったが、できるなかで修正をしてスコア的に絞められたことが良かった」と流れをがっちりキープ。相手を寄せ付けず、68分で戦いに終止符を打った。

 これにより土居は24日開催の予選2回戦へと駒を進めた。だが試合後、思いもよらない展開が待っていた。すでに本戦入りが決まっていたバルボラ・クレイチコワ(チェコ/同10位)とベリンダ・ベンチッチ(スイス/同15位)の本戦の欠場が決定。これに伴い、リンダ・ノスコワ(チェコ/41位)とアシュリン・クルーガー(アメリカ/73位)の本戦入りが決まったのである。
 
 本戦入りとなったクルーガーは本来予選の第1シードにブッキングされていた選手であったが、クルーガーは繰り上がりに伴い予選に参加しなくなったため、予選2回戦で対戦する予定だった土居が不戦勝となり、本戦出場が決まったのである。

「試合(予選1回戦)が終わった後に『本戦に入ったよ』って聞かされて、えッ? てなりました」と突然舞い込んできた決定に土居本人もビックリしたという。

 思わぬ展開から本戦入りを決めた土居。会見で本戦への展望を聞かれると「(本戦には)強い相手しかいなので、誰と当たるかわからないけど、確実に強い選手と当たるので、どうせならイガ(・シフィオンテク=前世界1位)とか当たりたいと思ってます」と笑顔で語った。果たして土居の相手は…。

[23日/予選1回戦結果]
土居美咲〇 63 60 ●松田鈴子
ハリエット・ダート(イギリス)〇 46 61 63 ●石井さやか
坂詰姫野〇 62 60 ●華谷 和生
エレン・ペレス(オーストラリア)〇 36 62 63 ●柴原瑛菜
西郷里奈〇 76(8) 63 ●ジュリアナ・オルモス(メキシコ)
細木咲良〇 63 75 ●村松 千裕
本玉真唯〇 63 63 ●今村咲
齋藤咲良〇 63 62 ●ニコール・メリカ・マルチネス(アメリカ)
オクサナ・カラシニコワ(ジョージア)〇 26 63 76(4) ●内藤祐希
川口夏実〇 64 63 ●ビビアン・スクーフス(オランダ)
デスピナ・パパミハイル(ギリシャ)〇 61 61 ●リジヤ・マロザバ(ベラルーシ)

構成●スマッシュ編集部

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