国内最高峰の女子テニスツアー「東レ パン パシフィック オープンテニス2023」（９月25日～10月１日／東京・有明／WTA500）は28日、シングルス２回戦とダブルス準々決勝を実施。シングルスでは、今大会での現役引退を表明している元世界30位の土居美咲（現329位／32歳）がマリア・サッカリ（ギリシャ／同６位）にストレートで敗れ、選手生活にピリオドを打った。
試合後「（自身の力は）出し切りました」と晴れ晴れとした表情を浮かべた土居。試合では立ち上がりこそ互角の展開を見せたが、前週開催のグアダラハラ（メキシコ／WTA1000）で優勝しているサッカリが放つストロークはパワフルで土居を徐々に置き去りにする。第１セットを３－６で失うと、続く第２セットも「先週からいいプレーができている」という世界６位の勢いは止められず。１－６で最後の瞬間を迎えた。
「こうやって最後の試合で素晴らしい選手と対戦できて、自分としては最後のご褒美というか、今まで頑張ってきたご褒美かなと思って、試合中は全力を出し切れることを楽しみながら試合をしていました」と語る土居。「子どものころから好きなテニスを続けてこられて本当に幸せなテニス人生でした」と選手生活を振り返った。
なお、土居の引退セレモニーは、本大会期間中の30日に有明コロシアムで開催される予定だ。
一方、ダブルス準々決勝は日本勢が３組登場。先陣を切った加藤未唯／ナディア・キチェノクは、第１セットこそミスを頻発させて０－６で落とす。だが「ボレーを何とか返していこう」（加藤）と臨んだ第２セット、徐々にショットが決まりだして形成逆転。セットオールで迎えたマッチタイブレークでも流れを放さず勝ち切って４強入りを決めた。
また、前週開催の広州オープン（中国／WTA250）のダブルスで準優勝している穂積絵莉／二宮真琴も、その勢いを維持するように相手を寄せ付けず。ストレートで勝利を収め準決勝進出を決めた。２大会連続の決勝進出を目指して争う相手は加藤組。「日本人が相手だとどうしても意識してしまうけど、とにかく自分たちのやることに集中したい」と穂積は語る。
なお、今大会第２シードの青山修子／柴原瑛菜は、U・エイケリ／I・ニールに２－６、４－６で敗れ準決勝進出を逃している。
［28日の試合結果］
■シングルス２回戦（32ドロー）
マリア・サッカリ（ギリシャ）[4]〇 63 61 ●土居美咲（日本）[Q]
アナスタシア・パブリチェンコワ（ロシア）〇 63 46 60 ●リンダ・ノスコワ（チェコ）
ダリア・カサキナ（ロシア）[6]〇 64 64 ●デスピナ・パパミハイル（ギリシャ）[Q]
カロリーヌ・ガルシア（フランス）[5]〇 64 63 ●アンヘリーナ・カリニーナ（ウクライナ）
■ダブルス準々決勝（16ドロー）
加藤未唯／N・キチェノク（日本／ウクライナ） 〇 06 64 [10-6] ●V・クデルメトワ／A・パブリチェンコワ（ロシア）
穂積絵莉／二宮真琴（日本）〇 62 63 ●F・コントレラス／D・パパミハイル（メキシコ／ギリシャ）
U・エイケリ／I・ニール（ノルウェー／エストニア）〇 62 64 ●青山修子／柴原瑛菜（日本）[2]
N・メリカマルチネス／E・ペレス（アメリカ／オーストラリア）[４]〇 不戦勝 ●E・アレクサンドロワ／A・カリンスカヤ
※E・アレクサンドロワは胃腸炎のため棄権
※名前の後の数字はシード順位、[Q]＝予選勝ち上がり
取材・文●小松崎弘（スマッシュ編集部）
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試合後「（自身の力は）出し切りました」と晴れ晴れとした表情を浮かべた土居。試合では立ち上がりこそ互角の展開を見せたが、前週開催のグアダラハラ（メキシコ／WTA1000）で優勝しているサッカリが放つストロークはパワフルで土居を徐々に置き去りにする。第１セットを３－６で失うと、続く第２セットも「先週からいいプレーができている」という世界６位の勢いは止められず。１－６で最後の瞬間を迎えた。
「こうやって最後の試合で素晴らしい選手と対戦できて、自分としては最後のご褒美というか、今まで頑張ってきたご褒美かなと思って、試合中は全力を出し切れることを楽しみながら試合をしていました」と語る土居。「子どものころから好きなテニスを続けてこられて本当に幸せなテニス人生でした」と選手生活を振り返った。
なお、土居の引退セレモニーは、本大会期間中の30日に有明コロシアムで開催される予定だ。
一方、ダブルス準々決勝は日本勢が３組登場。先陣を切った加藤未唯／ナディア・キチェノクは、第１セットこそミスを頻発させて０－６で落とす。だが「ボレーを何とか返していこう」（加藤）と臨んだ第２セット、徐々にショットが決まりだして形成逆転。セットオールで迎えたマッチタイブレークでも流れを放さず勝ち切って４強入りを決めた。
また、前週開催の広州オープン（中国／WTA250）のダブルスで準優勝している穂積絵莉／二宮真琴も、その勢いを維持するように相手を寄せ付けず。ストレートで勝利を収め準決勝進出を決めた。２大会連続の決勝進出を目指して争う相手は加藤組。「日本人が相手だとどうしても意識してしまうけど、とにかく自分たちのやることに集中したい」と穂積は語る。
なお、今大会第２シードの青山修子／柴原瑛菜は、U・エイケリ／I・ニールに２－６、４－６で敗れ準決勝進出を逃している。
［28日の試合結果］
■シングルス２回戦（32ドロー）
マリア・サッカリ（ギリシャ）[4]〇 63 61 ●土居美咲（日本）[Q]
アナスタシア・パブリチェンコワ（ロシア）〇 63 46 60 ●リンダ・ノスコワ（チェコ）
ダリア・カサキナ（ロシア）[6]〇 64 64 ●デスピナ・パパミハイル（ギリシャ）[Q]
カロリーヌ・ガルシア（フランス）[5]〇 64 63 ●アンヘリーナ・カリニーナ（ウクライナ）
■ダブルス準々決勝（16ドロー）
加藤未唯／N・キチェノク（日本／ウクライナ） 〇 06 64 [10-6] ●V・クデルメトワ／A・パブリチェンコワ（ロシア）
穂積絵莉／二宮真琴（日本）〇 62 63 ●F・コントレラス／D・パパミハイル（メキシコ／ギリシャ）
U・エイケリ／I・ニール（ノルウェー／エストニア）〇 62 64 ●青山修子／柴原瑛菜（日本）[2]
N・メリカマルチネス／E・ペレス（アメリカ／オーストラリア）[４]〇 不戦勝 ●E・アレクサンドロワ／A・カリンスカヤ
※E・アレクサンドロワは胃腸炎のため棄権
※名前の後の数字はシード順位、[Q]＝予選勝ち上がり
取材・文●小松崎弘（スマッシュ編集部）
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