女子テニス世界ランク6位のマリア・サッカリ(ギリシャ)が、WTA(女子テニス協会)の公式サイトのインタビューに登場。日々絶え間なく活用しているソーシャルメディアで、自身に批判を浴びせるアカウントを認識していると明かしつつ、「辛辣な声も自分の力に変えている」と語った。
2021年シーズンに全仏オープンと全米オープンのグランドスラム(四大大会)2大会でベスト4入りを果たし、同年9月にはキャリア初のトップ10入りも達成した28歳のサッカリ。ところがここ最近は成績が乱高下する苦しい日々を送っている。今季はツアー大会で早期敗退と上位進出を繰り返しており、四大大会については、全仏・ウインブルドン・全米でいずれも初戦敗退とほとんど結果を残せなかった。
トップ10選手らしい安定感を発揮できていないこともあり、自身のSNSに厳しい声が寄せられることも少なくないと明かすサッカリだが、今では「ソーシャルメディアは私たちの日常生活の一部。それを避けることはできない」と、ある程度割り切って考えていると語る。
実は先日の全米オープンで悲願の四大大会初優勝を手にしたココ・ガウフ(アメリカ/現3位)が、決勝戦後の記者会見でSNSとの向き合い方について「私を嫌う人たちは私の(心の)火に水を注いでそれを消そうとしているわけではなく、私に力を与えようとしてくれている」と19歳とは思えないポジティブな考えを口にしていたのだが、サッカリはガウフのこの言葉に感銘を受けたという。
「全米オープンでココ(・ガウフ)が言った言葉がとても気に入った。私たちがテニスの試合に負けた時、他の人々は自分たちよりも大きな問題を抱えるということについて、彼女が言っていることはまさにその通りだと思う。そのことを考え続けた結果、それが私に力を与えてくれた」
その後サッカリは「ココは自分を批判するSNSアカウントを知っているとも言っていたけど、実は私もそういったアカウントの存在を認識している。例えば、YouTube チャンネルを持っているある人物は、私の(ツアー大会における)準決勝と決勝での負けを全て投稿している。それについてもすでに知っている」としながらもこう続けた。
「今自分が得ている満足感は言葉では表現できない。厳しい声を寄せてくる全ての人々が間違っていることを証明すると、それが自分の燃料になる。実際にそれは私の燃料として機能した。その時(辛辣な声が自分の力になる時)がいずれ来ることはわかっていたが、いつ来るのかはわからなかった。彼らに感謝している。彼らが私に力を与えてくれたのよ」
先週の「グアダラハラ・オープン・アクロン」(9月17日~23日/メキシコ・グアダラハラ/ハードコート)で四大大会に次ぐWTA1000シリーズでの初優勝を飾り、ようやく自信を取り戻しつつあるサッカリ。批判にも負けない“ポジティブシンキング”は彼女の強さを支えているのかもしれない。今後のさらなる活躍を期待したいところだ。
文●中村光佑
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2021年シーズンに全仏オープンと全米オープンのグランドスラム(四大大会)2大会でベスト4入りを果たし、同年9月にはキャリア初のトップ10入りも達成した28歳のサッカリ。ところがここ最近は成績が乱高下する苦しい日々を送っている。今季はツアー大会で早期敗退と上位進出を繰り返しており、四大大会については、全仏・ウインブルドン・全米でいずれも初戦敗退とほとんど結果を残せなかった。
トップ10選手らしい安定感を発揮できていないこともあり、自身のSNSに厳しい声が寄せられることも少なくないと明かすサッカリだが、今では「ソーシャルメディアは私たちの日常生活の一部。それを避けることはできない」と、ある程度割り切って考えていると語る。
実は先日の全米オープンで悲願の四大大会初優勝を手にしたココ・ガウフ(アメリカ/現3位)が、決勝戦後の記者会見でSNSとの向き合い方について「私を嫌う人たちは私の(心の)火に水を注いでそれを消そうとしているわけではなく、私に力を与えようとしてくれている」と19歳とは思えないポジティブな考えを口にしていたのだが、サッカリはガウフのこの言葉に感銘を受けたという。
「全米オープンでココ(・ガウフ)が言った言葉がとても気に入った。私たちがテニスの試合に負けた時、他の人々は自分たちよりも大きな問題を抱えるということについて、彼女が言っていることはまさにその通りだと思う。そのことを考え続けた結果、それが私に力を与えてくれた」
その後サッカリは「ココは自分を批判するSNSアカウントを知っているとも言っていたけど、実は私もそういったアカウントの存在を認識している。例えば、YouTube チャンネルを持っているある人物は、私の(ツアー大会における)準決勝と決勝での負けを全て投稿している。それについてもすでに知っている」としながらもこう続けた。
「今自分が得ている満足感は言葉では表現できない。厳しい声を寄せてくる全ての人々が間違っていることを証明すると、それが自分の燃料になる。実際にそれは私の燃料として機能した。その時(辛辣な声が自分の力になる時)がいずれ来ることはわかっていたが、いつ来るのかはわからなかった。彼らに感謝している。彼らが私に力を与えてくれたのよ」
先週の「グアダラハラ・オープン・アクロン」(9月17日~23日/メキシコ・グアダラハラ/ハードコート)で四大大会に次ぐWTA1000シリーズでの初優勝を飾り、ようやく自信を取り戻しつつあるサッカリ。批判にも負けない“ポジティブシンキング”は彼女の強さを支えているのかもしれない。今後のさらなる活躍を期待したいところだ。
文●中村光佑
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