日本で開催される男子のテニスツアー大会「木下グループジャパンオープン」の予選が明日から始まります。会場の雰囲気を楽しむのが一番良いので、席はどこでもいいと思います。しかし、プロの試合を見て自分の上達に役立てたいと思うなら、縦位置かベースラインの横の席がお薦めです。
ベースラインの後ろの縦の位置からは、全体を見ることができます。ベースラインの延長線上の横の席からは、ボールのスピードやフットワーク、ポジションが見やすいです。両方とも見逃したくない場合は、縦と横の間の斜めの席が良いでしょう。
私が観戦する時は、流して見る時と集中して見る時の強弱を付けています。流れが変わりそうだと思ったら集中します。一般の方でも、流れを探りながら見ると面白いのではないでしょうか。「ここで取られると危ない」「追いつかれたら厳しい」など、選手目線で観戦してみると、試合に入り込みやすくなると思います。
ジュニアだったら選手の表情やルーティン、時間の使い方などを見るといいでしょう。例えば、追いつかれた時の切り替えに多くのジュニアは、セット間にトイレットブレークを取ります。この方法しか知らないから、選択肢がなく一択なんです。
しかしプロは他の選択肢を持っています。ポジションを変えたり、タオルを取りに行くタイミングを変えたりもします。時間の使い方という点では、ペースを遅くするだけでなく、自分の調子の良い時はペースアップするなど、強弱をうまく利用しています。
ギアの上げ方や、調子が悪い時の戦い方など、プロの行動を見ることで参考にできることはたくさんあるのです。最近はコーチの声掛けができるようになったので、どういう時に何を求めているのか、それによってどんな変化が起きるのかを見るのもいいでしょう。
指導者ならコーチの行動を見たり、会場の裏の方に回ると、選手がアップしている姿が見える場合があるので、試合前の様子を観察するのも勉強になります。ジュニアはアップを簡単に済ませますが、トッププロはしっかり行なっています。その重要性を指導者ならより理解して、ジュニたちへ習慣化されるように伝えるべきでしょう。
文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン
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ベースラインの後ろの縦の位置からは、全体を見ることができます。ベースラインの延長線上の横の席からは、ボールのスピードやフットワーク、ポジションが見やすいです。両方とも見逃したくない場合は、縦と横の間の斜めの席が良いでしょう。
私が観戦する時は、流して見る時と集中して見る時の強弱を付けています。流れが変わりそうだと思ったら集中します。一般の方でも、流れを探りながら見ると面白いのではないでしょうか。「ここで取られると危ない」「追いつかれたら厳しい」など、選手目線で観戦してみると、試合に入り込みやすくなると思います。
ジュニアだったら選手の表情やルーティン、時間の使い方などを見るといいでしょう。例えば、追いつかれた時の切り替えに多くのジュニアは、セット間にトイレットブレークを取ります。この方法しか知らないから、選択肢がなく一択なんです。
しかしプロは他の選択肢を持っています。ポジションを変えたり、タオルを取りに行くタイミングを変えたりもします。時間の使い方という点では、ペースを遅くするだけでなく、自分の調子の良い時はペースアップするなど、強弱をうまく利用しています。
ギアの上げ方や、調子が悪い時の戦い方など、プロの行動を見ることで参考にできることはたくさんあるのです。最近はコーチの声掛けができるようになったので、どういう時に何を求めているのか、それによってどんな変化が起きるのかを見るのもいいでしょう。
指導者ならコーチの行動を見たり、会場の裏の方に回ると、選手がアップしている姿が見える場合があるので、試合前の様子を観察するのも勉強になります。ジュニアはアップを簡単に済ませますが、トッププロはしっかり行なっています。その重要性を指導者ならより理解して、ジュニたちへ習慣化されるように伝えるべきでしょう。
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