男子テニス元世界ランク１位で昨年９月に現役を引退したロジャー・フェデラー氏（スイス／42歳）がアメリカのカルチャー雑誌『GQ』のインタビューに登場。１人の父親として、テニスに打ち込む自身の子どもたちの夢を温かくサポートしたいとの願望を明かした。

　妻で元テニス選手のミルカさんとの間に、双子の娘と双子の息子の計４人の子どもを持つフェデラー氏。現役時代に数々の輝かしい功績を手中に収めてきた父親に影響を受けているのか、「４人の子どもたちは全員テニスに高い関心を示していて、すでに練習にも打ち込んでいる」という。

　実は先日フェデラー氏一家は家族旅行で日本を訪れた際、石川県野々市市の金沢インドアテニスクラブを極秘で訪問。家族全員でテニスを楽しんだことが大きな話題となった。10月８日には同テニスクラブの公式SNSでその時の様子が画像で公開され、日本のファンから大反響を呼んでいた。

『GQ』のインタビューで「僕の子どもたちがテニスに興味を持ってくれていることで、今でもテニスというスポーツが僕の人生において重要なものであり続けている」と明かしたフェデラー氏。テニスの世界で成功を収めるための貴重なヒントを提供していきたいと意欲を見せる。ただしどちらかと言えば、直接指導を行なうコーチとしてではなく、一歩下がって見守るメンター（助言者）のような存在としてサポートしていきたいそうだ。
  「僕の子どもたちもテニスをしているから、僕は今でもよくコートに立っている。もちろん彼らを手助けしたいと考えている。指導者としてというよりは、とても良いヒントを与えることができる父親として彼らの力になりたい

　９歳（双子の兄弟）と14歳（双子の姉妹）だから、今後数年間はもちろん我々家族にとって非常にエキサイティングで重要な時期になると思う。だから僕は彼らのそばにいて、彼らの成長を見守り、できる限りあらゆる面で彼らを助けたいと思っているよ」

　唯一無二の芸術的なプレーでファンを魅了してきたフェデラー氏のDNAを持つ子どもたちは、どんなテニスをするのだろうか。もしかしたら将来、彼らが現役時代の父親のようにプロの世界で輝きを放つ姿が見られるかもしれない。

文●中村光佑

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