国内最高峰の男子テニスツアー「木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2023」(10月16日~22日/東京・有明/ハードコート/ATP500)は開幕を控えた15日、ATPサンデーを開催。その中で実施された「森永製菓 in ゼリートークショー」に元世界4位の錦織圭(現358位)が登場。イベント終了後に開かれた記者会見で近況を語った。
今年6月に開催されたプエルトリコの下部大会で1年8か月ぶりに戦線復帰を果たして以降、7月にはATPツアーの「アトランタ・オープン」にも出場してベスト8進出を果たした。だが、以降は左ヒザのケガにより戦線を離脱。今月11日には「ジャパンオープン」の欠場を発表し、現在に至っている。
記者会見で錦織は「正確にはわからないけどあと2~3週間くらいで治ればいいな、という感じです。ぎりぎりこの大会(ジャパンオープン)には間に合わなくて。ショックも大きいですけど、まだポイントをできる状態ではないので、やむを得ずやめました。このあとチャレンジャー(オーストラリア開催の下部大会)も控えているので、今年はそれに出て終わればいいなと思っています」と語る。
また、試合を欠場するにあたって“葛藤があったか”の質問に対しては、「葛藤もなにも、そもそも(試合に)出られないので、まだ痛みもあるし、どう頑張っても出られない」と明かし、左ヒザのケガに関しては「正直、そこまで長引くものではないようなんですが、いろいろやっても治ってくれなくて」と苦しい胸の内を明かす。
錦織によれば左ヒザの悪化は、今年6月の戦線復帰後、一気に数試合をこなすなか、動きも良くなっていったものの、その分ヒザに負荷がかかり炎症を起こしたと自己分析。そしてケガを悪化させてしまった原因のひとつにアトランタ・オープンの戦い方を挙げた。
「1回戦で痛みがあって、でもジョーダン(トンプソン)には勝って。ちょっと(痛みが)出てきたなと感じながら、(2回戦で)中国の選手と試合をしたのですが、そのころは結構痛くて、今日の試合やめたほうがいいかなと思った。それで、やめればよかったのだろうけど…。それがすごく後悔があって。で、(2回戦も)勝っちゃって、そのあとテイラー(フリッツ)と痛みがあるなかで試合ができちゃった。それからかなり悪くなった」と振り返る。
錦織は「年齢的なことも考えて少しでも痛みがあるようなら、試合をせずにやめるべきなのか…。そこらへんの判断は常に課題としてある」と語る。とはえ「テニスに対する情熱に衰えはない」と断言する錦織は、ジャパンオープン以降の戦線復帰を決して諦めてはいない。
今後のスケジュールについて錦織は前述した、10月23日に開幕する「プレイフォード国際」(オーストラリア・プレイフォード/ATPチャレンジャー)への参戦を「まだ諦めてはいない」と語り、これに出られなかった場合は、11月に日本で開催されるチャレンジャー4大会(愛媛、兵庫、神奈川、三重)への参戦も視野に入れているという。
「4つのうち、1つは出たいなと思う。可能であれば全部出たいですけど、それはさっきも言いましたが自分の身体と相談という部分もあるので。オーストラリアに出られなかったたら、日本の大会でチャレンジをするかな、と感じます」
場合によっては錦織が日本のコートで復帰戦を戦う姿が見られる可能性もあるというわけだ。そして今シーズン中に数大会出場できるようであれば、「また、来年ゼロから戻れるのかな」と錦織は考えており、そうなれば来年1月の全豪オープンも「もちろん出るつもりです」と語った。
取材・文●小松崎弘(スマッシュ編集部)
【動画】錦織の凄さがわかる、ATPが選んだベストショツト集
【PHOTO】2年ぶりにニューヨークでの試合!2021年の全米OPで躍進する錦織圭!
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今年6月に開催されたプエルトリコの下部大会で1年8か月ぶりに戦線復帰を果たして以降、7月にはATPツアーの「アトランタ・オープン」にも出場してベスト8進出を果たした。だが、以降は左ヒザのケガにより戦線を離脱。今月11日には「ジャパンオープン」の欠場を発表し、現在に至っている。
記者会見で錦織は「正確にはわからないけどあと2~3週間くらいで治ればいいな、という感じです。ぎりぎりこの大会(ジャパンオープン)には間に合わなくて。ショックも大きいですけど、まだポイントをできる状態ではないので、やむを得ずやめました。このあとチャレンジャー(オーストラリア開催の下部大会)も控えているので、今年はそれに出て終わればいいなと思っています」と語る。
また、試合を欠場するにあたって“葛藤があったか”の質問に対しては、「葛藤もなにも、そもそも(試合に)出られないので、まだ痛みもあるし、どう頑張っても出られない」と明かし、左ヒザのケガに関しては「正直、そこまで長引くものではないようなんですが、いろいろやっても治ってくれなくて」と苦しい胸の内を明かす。
錦織によれば左ヒザの悪化は、今年6月の戦線復帰後、一気に数試合をこなすなか、動きも良くなっていったものの、その分ヒザに負荷がかかり炎症を起こしたと自己分析。そしてケガを悪化させてしまった原因のひとつにアトランタ・オープンの戦い方を挙げた。
「1回戦で痛みがあって、でもジョーダン(トンプソン)には勝って。ちょっと(痛みが)出てきたなと感じながら、(2回戦で)中国の選手と試合をしたのですが、そのころは結構痛くて、今日の試合やめたほうがいいかなと思った。それで、やめればよかったのだろうけど…。それがすごく後悔があって。で、(2回戦も)勝っちゃって、そのあとテイラー(フリッツ)と痛みがあるなかで試合ができちゃった。それからかなり悪くなった」と振り返る。
錦織は「年齢的なことも考えて少しでも痛みがあるようなら、試合をせずにやめるべきなのか…。そこらへんの判断は常に課題としてある」と語る。とはえ「テニスに対する情熱に衰えはない」と断言する錦織は、ジャパンオープン以降の戦線復帰を決して諦めてはいない。
今後のスケジュールについて錦織は前述した、10月23日に開幕する「プレイフォード国際」(オーストラリア・プレイフォード/ATPチャレンジャー)への参戦を「まだ諦めてはいない」と語り、これに出られなかった場合は、11月に日本で開催されるチャレンジャー4大会(愛媛、兵庫、神奈川、三重)への参戦も視野に入れているという。
「4つのうち、1つは出たいなと思う。可能であれば全部出たいですけど、それはさっきも言いましたが自分の身体と相談という部分もあるので。オーストラリアに出られなかったたら、日本の大会でチャレンジをするかな、と感じます」
場合によっては錦織が日本のコートで復帰戦を戦う姿が見られる可能性もあるというわけだ。そして今シーズン中に数大会出場できるようであれば、「また、来年ゼロから戻れるのかな」と錦織は考えており、そうなれば来年1月の全豪オープンも「もちろん出るつもりです」と語った。
取材・文●小松崎弘(スマッシュ編集部)
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